
予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。
今回は「共通テスト国語」の時間配分と解く順番について、解説をしていきます。共通テストって何かと時間がなかったり、足りなかったりしますよね。
そこで、少しでも自分の実力を発揮できるような「共通テスト国語の対策!」ということで、受験生に向けて予備校ならではの情報を提供いたします。
・共通テスト国語の時間配分はどうすればいい?
・共通テスト国語の解く順番のおすすめってあるの?
・国語の勉強の仕方が知りたい!
こんな人におすすめの記事になっています。
受験は一発勝負!でも、そこで力が発揮できる人は、こうした情報を知っている人が強い!
共通テスト国語の点数を安定的に取りたい、実力を発揮したい人は、しっかりと内容を読んでほしいと思います!
それではさっそくいってみましょう!
※関連記事
>>【大学受験】志望校を変える時の注意点やタイミングは!?
共通テスト国語 時間が足りない!時間配分で解決!

では、共通テスト国語の時間配分についてまとめてきます。時間が足りない!という問題の解決方法です。
まずは結論からです。これは一般的に言われていることですので、読んでいる人も聞いたことはあるでしょう!
共通テスト国語の時間配分 80分
・現代文(評論):25分
・現代文(エッセイ、小説):25分
・古文:15分
・漢文:15分
これがもっともオーソドックスな時間配分です。文字数の多い現代文はどうしても時間がかかります。逆に古文漢文は短時間でも解釈がずれない読み方で、読解をしていきたいですね。
では、大問の一つ一つを丁寧にみていきましょう!
2021年度 共通テスト国語の問題と解答
では、実際の2021年度共通テスト国語の問題と解答を紹介します。
百聞は一見に如かず!下に共通テスト国語のリンクを貼っておきましたので、ぜひご覧ください。
※実際の問題を見る
>>2021年度共通テスト国語の問題
>>2021年度共通テスト国語の解答
国語の問題は高3生じゃなければ解けない!ということはありません。むしろ高2生の段階から慣れておけば、あとで慌てて国語の対策をしなくて済みますね。
まだ、共通テスト国語の問題を見ていない人は、ぜひ上のリンクから見て解いてみましょう!
現代文 評論の時間配分
まずは第一問の現代文「評論」からです。
センター試験と変わったところは、複数のテクストを読み解き設問に答える形式になったことです。つまり、本文の内容だけではなくて「写真」「図」「表」「参考資料」など、複数のものを組み合わせて解くのです。
・共通テスト 現代文(評論)
文字数や複数のテクストを考えても「20分~25分」は欲しい!
ところで現代文の評論に30分近くかかってしまう高校生も多いですが、それは明らかに時間の使い過ぎ!絶対にダメです。
時間をかければできるのに!と思いもあるでしょうが、共通テスト、大学入試は時間制限との勝負でもありますので、注意してください。
現代文 エッセイ(小説)の時間配分
続いては第2問の現代文のエッセイ(小説)です。
ここでも「詩」や「同じ作者の別な著書」を複数用意してくるのが共通テストの特徴です。評論と同じで文字数が多くなります。
・共通テスト 現代文(エッセイ、小説)
どれだけ時間がかかっても25分程度で解き終えたい!
ここで現代文のエッセイや小説で注意したいポイントがあります。それは「作者の感情に共感したり、反対意見を持ったりすること」です。
理由は「自分の解釈、フィルターを通して文章を読んでしまうため、誤答を招きやすいから」ですね。
第三者的視点で読まないと、共感できた場合は点数が高く、そうじゃないと低い!という結果になり、現代文の「点数の波」を作りやすくなってしまいます。
共通テスト現代文を安定させる
>>【共通テスト現代文】安定しないのは理由とは?プロが教える対策!
古文の時間配分
さてここからは古文の内容です。
実は共通テスト古文の文章はけっこう長いです。しかしながら、すべての内容がしっかりと読めなくても「設問に答える」という視点で言えば、けっこう短時間でできます。
・共通テスト 古文
古文全体をある程度読め、設問に注力すれば15分程度で解き終えられる!
古文の設問は実は決まったパターンで出ています。「語彙」「文法の識別」「解釈」「和歌」などですね。
ですので、どの設問が解くのに時間がかかるのかをしっかりと見極めて、最高でも20分以内で解きましょう!
共通テスト古文の詳しい設問分析はコチラの記事をご覧ください!
>>【共通テスト古文漢文】苦手な人向け!8割とれる勉強方法!
漢文の時間配分
では最後に漢文の解説です。
漢文はかなり短時間で解答できる可能性が高い科目で、設問の内容、読み解くコツ、句形などを覚えてしまえば8割を超えることができます。
そのため、15分もかからない場合もあります。
・共通テスト 漢文
文章自体も短く、設問も典型的なパターンの問題が多い!15分程度で解きたい!
漢文は一番早く仕上げることができるので、国語で共通テストの点数を安定させたいならば、漢文からやるのが実は一番効率的なんです!
※漢文は私大を志望している生徒は、ほとんどの人が使わない科目です。ですから、絞って漢文を使わないとわかっていたら、最悪解かなくてもOKなんですよ!
※参考書の効果的なやり方!
>>【大学受験・共通テスト参考書】1ヶ月で効果が出るやり方・使い方!
共通テスト国語 解く順番

さて、ここからは共通テスト国語の解く順番について解説します。
共通テスト国語の解く順番ですが、よく生徒からアドバイスを求められます。みんな、どのように解いているのか、実際、どういう順番で解くのがいいのか、知りたいですよね。
では、さっそくですが結論です。
共通テスト国語 解く順番
・順序よく前から解く
・得意な順番で解く
・古文漢文から解く
これが共通テスト国語の、解く順番のパターン3つです。これ以外にありません。
どの順番が一番自分に適しているのか、それを1つ1つ解説しますので探ってみてください。
※勉強法を変えちゃう?
>>【大学受験】高校生必見!オンライン映像授業の予備校を徹底比較!
順序よく前から順番に解く
まずは、前から順序よく解いていくパターンです。こうした順序で解く人が一番向いている特徴をまとめます。
順序よく前から順番に解く人
・現文古文漢文に得意、不得意がない
・マークミスしたくない
・現代文は時間をかければ解ける
こんな人におすすめです。
理由は、設問を飛ばして読むとマークミスの可能性があり、さらにどれも得意不得意もなければ、現代文は時間さえかければ、結構点数が取れるから!です。
あまり国語に意識がない人は、大人しく前から順番に解くのが良いでしょう!
得意な順から解く
続いては「得意な順から解く」です。これに向いている人の特徴をまとめました。
得意な順から解く人
・点数をしっかりと取れる文章は時間があるうちに解いておく
・得意を最初に持ってくると時間をかけて落ち着いて解ける
こんな人は、得意な順番で解いてください。
何と言っても共通テストは時間との勝負!制限時間内に、実力をどれだけ出し切れるかは、かなりの要素を占めています。
得意な順に解いた方が、国語の点数は最終的には安定しますよ!
古文漢文から解く
最後に「古文漢文から解く」です。これは、ぜひ理系におすすめしたいです。
古文漢文から解く人
・理系で国語に時間をかけて勉強できない人
・手っ取り早く国語の点数を稼いで、現代文は運任せにしたい人
・古文と漢文は自信がある人
こういった人は、古文と漢文から始めた方がいいです。
理系は国語に時間が取れることはほとんどありません。ですので、最低限の単語と文法でとにかく点数が取れる設問でしっかりと取りにいけるようにしたいです。
また、文系でも古文と漢文はしっかりと仕上げている人が多く、特に得意になりやすいです。ですから、絶対的に国語の点数を確保したければ古文漢文を得意にして、先に解く!ということをおすすめします!
共通テスト英語・数学の時間配分の記事もリンクしておきます!
>>【共通テスト英語】焦らない時間配分の目安はコレだ!
>>【共通テスト数学】とっておきの時間配分と解く順番を教えます!
共通テスト国語 時間配分と解く順番 まとめ

いかがでしたでしょうか?
高校生の大半が「共通テストは時間がない!」と感じているはずです。そのため、時間配分や解く順番をしっかりと決めておくことで、当日の本番の共通テストで焦らずに済みます。
解ききれないで終わる、時間切れで終わる、という結末が一番悔しいですからね。
よって、戦略的に共通テストを解きたいので、この記事を何度も読み返して当日の共通テストまでに、どういう時間配分で、どの順番で解くのが一番点数が取れるのかを検証してみてください。
高校生の皆様に、少しでも参考になってもらえたら幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました!他にも色々な大学受験の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!