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今回は共通テストの時間配分シリーズの数学編!「共通テスト数学の時間配分と解く順番で得点力を伸ばそう!」ということについて解説をしていきます。
数学も時間と順番を自分に合ったものを見つけることで、共通テストの点数が上げることができるはずです!
今回は・・・
・共通テスト数学の時間配分のおすすめは?
・共通テスト数学って、解く順番を変えた方がいいの?
・数学をとにかく伸ばしたい!
こんな悩みや要望にお応えします!数学は苦手や得意といった差が出やすい科目ですね。
でも文系も理系も国公立志願者であれば、数学の得点率は共通テストでは決してバカにできないものですから、しっかりと共通テストで点数を取れるように、作戦を立てていきましょう!
それでは共通テスト数学の時間配分と解く順番について、みていきます!
※数学の関連記事
>>【共通テスト数学ⅠA】苦手な理由から克服する勉強方法!
>>【共通テスト数学ⅡB】点数がとれる!ⅠAと違う特徴とは?
共通テスト数学 時間が足りない!解消方法

まずは共通テスト数学の時間配分から解説していきます。時間が足りない!ということの解消する方法についてです。
ここで知っておきたいのは、共通テスト数学の試験時間です。数学ⅠAと数学ⅡBで違うことは知っていますか?
共通テスト数学の試験時間
・数学ⅠA:70分
・数学ⅡB:60分
ということで、数学ⅠAの方が10分長いです。問題文の量を考えても、これは妥当な試験時間になっています。
それでは、共通テスト数学の時間配分について、どうしたらいいかの結論を以下にまとめます!
共通テスト数学の時間配分
・飛ばす勇気を持つ!
・選択問題は予め決めておく!
・完答を目指さない!
これらを「知っておく」ことで、試験時間内に自分の実力を存分に発揮できるようになることでしょう!ミスさえなければ、数学は時間内に実力を出し切ることができる科目です!
それでは1つ1つ丁寧に解説をしていきます。
わからない問題が出たら飛ばす
共通テスト数学は時間との勝負です。計算をする時間や思考する時間を考えると、1問にあてられる時間はかなり短くなります。
ここで、絶対に知っておきたい知識があります。実は数学は、自分の実力から問題への対応を分類することができるのです。それが、以下の3つです。
①スラスラと解放が思いつく問題
②時間をかければわかる問題
③時間をかけても解けない問題
だいたいこの3つに当てはまりませんか?
もし、共通テスト数学の問題がスラスラと解放が思いつく問題であれば、限りなく満点に近づけるでしょう。しかし、時間をかけても解けない問題をずっと考えていたらどうでしょう?
つまり、上記3つのうち時間をかけても解けない問題に出くわしたときに「スパっ」と諦めて、飛ばす勇気を持つことが非常に大切になります。
ここで、②と③が迷いどころだと思いますが、その判断は解いているあなたにしかわからりませんので、試験中に冷静な判断を心がけましょう!
共通テスト数学の選択問題は決めておく
共通テスト数学ⅠAⅡBには選択問題があります。第1問~第2問は必須問題で、第3問~第5問のうち2つを選択することになっています。
数学ⅠAⅡBで出題される3つの設問の中で、何を選択するのかを決めておけば迷う必要もなく、またそれに向けての対策の期間を作ることができます。
つまり、選択しない問題の単元は完全に捨ててしまう、ということです。
選択問題は以下の通りです。
・数学ⅠAの選択問題
「場合の数・確率」「整数の性質」「図形の性質」
・数学ⅡBの選択問題
「ベクトル」「数列」「確率分布」
この3つから、予め選択する問題を決めておけば余計な勉強をする必要もなく、さらに試験中に迷う時間もなくなるので、おすすめです!
しかし!!理系は、この方法を取ってはいけません。
理由は「理系は数学を2次試験や私大個別試験で使用することが多く、出題される問題すべてに対応しなければならないから」です。
あくまで文系。理系であれば「数学を使用せずに受験する」(国公立2次で使用しない・私大でもその単元は出題されることはない)、という制限はつきます。
一つの手法として知っておいてください。
数学は完答を目指さない
最後に数学は完答を目指さない、ということです。
共通テストでの勝負は「時間内にどれだけ得点を高めることができるか」です!ですので、完答を目指すということは、共通テストで満点を狙っていく、ということになります。
でもですよ。よく考えてみてください。
共通テストの得点率で、国公立のボーダーラインをしっかりと越えられることが、第一の目標ですよね?ましてや、満点を狙うなんてことは、東大や京大と言った最難関を狙う人たちがすることですよね?
数学の各設問で8割程度解けるようになれば、日本全国の国公立大学のボーダーラインを楽々越えられるのです!ですから、完答を目指さなくてもよいわけです。
得意な単元は完答するつもりで解いていってもいいですが、あくまで共通テストは「時間との勝負」になります。時間の中で得点力をどれだけ発揮できるかで決まります。
完答しなければならない、という考え方は時間配分の考えの中では持たない方がいいでしょう。
※関連記事
>>【古文漢文】大学受験古典のおすすめ問題集!予備校講師が厳選!
共通テスト数学 絶対間に合う解く順番

続いては共通テスト数学の解く順番の解説をしていきます。
共通テスト数学だけではなく、共通テスト英語や国語も「解く順番」で得点力を上げていこう!という記事を書いていきました。気になる方は、リンクを貼っておきますので見てみてください。
※共通テスト英語と国語の時間配分と解く順番
>>【共通テスト英語】焦らない時間配分の目安はコレだ!
>>【共通テスト国語】時間配分と解く順番で得点を安定させるコツ!
数学も解く順番によって、自分が持っている得点力を存分に発揮できるようになれます!その方法をまとめていきます!
共通テスト数学の解く順番
・前から順番に解く
・得意単元から解く
・設問の最初の問題だけを全部解く
それでは、以上の3つを詳しくみていきましょう!
前から順番に設問を解いていく
まずは「前から順番に設問を解いていく」という、オーソドックスな解き方からです。
この解き方で解いている人は受験生全体の8割以上だと思います。英語や国語ほど、数学は解く順番を気にせずに解く傾向が強いため、前から順番に設問を解いていく方法を取っている人が多いです。
前から順番に設問を解いていくメリット
・マークミスが少なくなる。
・普段からやっているので、焦らない。
これがメリットですね。一番はマークミスが少ないことが最大のメリットですね。解く順番を変えることで、マークをする場所をミスする可能性が出てきます。
普段から数学を前から解いていく高校生は多いと思います。ですから、普段通り解けるので焦ることなども少ないでしょう。
得意な単元を先に解いていく
次に得意な単元を先に解いていく方法(苦手を後回しにする方法)です。
この方法は実は効果はちゃんと立証されていて、得意な単元を先にやることで「時間的な余裕」を感じながら得意分野で高得点を稼ぐことができるのです。
得意な単元を先に解くメリット
・得点できる単元で落ち着いて時間をかけられる
・最終的な得点率が安定する
得意な単元という、明確な単元がある人には有効な方法でメリットも十分あります。得意は絶対的な得点力になりますので、全体的な点数も安定するんですね。
ただ注意したいのは「得意な単元が明確にある場合」にしか適用できません。何となく好き、とかではダメです。
ベクトルなら負けない!整数はいつも満点に近い!などといった自信があればいいでしょう。そうでなければこの方法は避けたいです。
設問の最初の問題だけを解いていく
最後に、設問の最初の問題だけを解いていく方法です。
これは「数学が苦手な人向け」の解く順番になります。なぜならば、数学は設問が進むほど難しくなるからですね。
設問の最初の数問題は、基本的な問題しか出ていません。公式に当てはめる、ちょっと計算をする、何ならば数えればわかる、みたいな問題です。
それを一通り最初に解いてしまうのです。つまずいた瞬間に次の設問へ移るのです。
設問の最初の問題だけ解いていくメリット
・最低限の点数を確保することができる
・素早く最後まで設問に目を通せ時間も余るので、その後できそうな問題を探しやすい
とにかく「できる問題で点を稼ぐ!」といった手法です。
解く順番は前からになりますが、サクッと最後まで問題を通してしまうと良いでしょう!そこから、時間が余っているはずなので、時間をかければ解ける問題を考えていくことで得点率が上げられる可能性が上がります。
ぜひ、数学が苦手な人は試してみてください!
共通テスト数学 時間配分と解く順番 まとめ

いかがでしたでしょうか?
共通テスト数学の時間配分と解く順番をまとめてきました。共通テストは時間との勝負!時間内にどれだけ自分の実力を出し切れるかが、高得点のカギを握っています。
時間配分は「問題を飛ばす勇気」「選択を決めておく」「完答を目指すな」ということ。
解く順番は「前から解く」「得意から解く」「最初だけ解く」ということでしたね。
模試のとき、自分で演習問題を解く時、学校で練習させてもらう時、などで色々と試して自分にあう時間配分と解く順番を見つけてみてください。
数学は時間と順番で大きく得点率が変わる科目です!最高に力を発揮できるものを、共通テスト当日までに探しておきましょう!
最後までご覧いただきましてありがとうございました!他にも色々な大学受験の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!