
予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。
今回は「共通テストの新入試で合格判定はどうなる?得点率を予想!」という内容を書いていきます。
大学受験の新入試が2021年からスタートしました。様々な変更点があった共通テストのボーダーラインは一体どうなっていくのか?その得点率を予想しつつ、来年以降の動向も書いていこうと思います。
今回の内容は・・・
・共通テストのボーダーラインってどうなるの?
・共通テストに変わって、ボーダーはどう変化した?
・今後の社会情勢でボーダーが変わるか知りたい!
こんな疑問や要望にお応えします!
僕の所属する大手予備校の情報を、出し惜しみなく公開していきますので、受験生も浪人生も、高校2年生でも最新情報をゲットしてください!
それでは、さっそくいってみましょう!
【共通テスト】新入試で合格判定はどうなる?得点率を予想!

最初に共通テストの新入試でボーダーラインや合格判定はどうなるのか?平均点や得点率をみていきましょう!(センター試験との比較)
いきなりですが、結論からまとめます!
共通テストのボーダー合格判定はどう変化する?
・難関国公立・私立大学はやや上がります!
・中堅国公立・私立大学は上がります!
・地方国公立・私立大学はけっこう上がります!
これが今のところの結論です。
センター試験から共通テストに変わったことで、得点分布に変化がありそうな気がします。
まだまだ分かりませんが予想の中で、導き出されたのが先に書いたボーダーラインの変化の結論ですね。1つ1つ見ていきましょう!
※共通テストって簡単なの?
>>【共通テスト難易度】簡単には判断はできないこれだけの理由!
共通テストの平均点の予想
では共通テストの平均点から見ていきましょう!
2021年度共通テスト平均点予想値
・5教科7科目文系:540~550点
※昨年は547点(2020年センター試験)
・5教科7科目理系:555~565点
※昨年は552点(2020年センター試験)
つまり、センター試験よりボーダーは上がります。ただ、大きくは上がらない!ということですね。
今のところ(1/20現在)平均点は微増となっており、各社(河合塾、駿台、東進)の予想は幅が1%前後になっています。
平均点がセンター試験よりもそれほど変わっていないことに少し驚いています。難化する!と言われていたのに、意外です。
しかし、僕の予備校に通う生徒の自己採点を回収している感覚では、やはり上位と下位の幅は広がっているのでは?と感じます。
まだ確かなことは言えませんが…
各大学の予想ボーダーラインを見る
>>河合塾ケイネット
>>ベネッセ「マナビジョン」
難関国公立大・私大の難易度はやや上がるが、大きな変化はない
まずは難関国公立大、私立大学についてです。ここは、例年のセンター試験と比べても大きなボーダーラインの変化はありません。上がっても1、2%程度です。
なぜならば、この上位層は共通テストだろうがセンター試験だろうが、しっかりと点数を取ってくるのです。
・難関国公立大の例
東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、旧帝大など
・共通テスト利用難関私大の例
早稲田大学、上智大学、東京理科、MARCH、関関同立
難関大学を目指す学生にとっては共通テストは通過点に過ぎず、あくまでも2次試験や個別試験が勝負となります。
そのため、ボーダーラインは多少の上下はあるかもしれませんが、結局2次試験勝負なので大きな変化はないと言って良いでしょう。
難関大学を目指す人は、共通テストで苦戦していては絶対に合格なんてできませんよ!
中堅国公立大・私大は上がる
それでは続いて中堅国公立大学・私立大学についてです。このレベルのボーダーは例年のセンター試験と比べてやや上がります。(3%程度)
・中堅国公立大の例
千葉大学、横浜国立大学、広島大学、金沢大学、東京都立大学など
・共通テスト利用の中堅私立大学の例
成蹊大学、國學院大學、武蔵大学、明治学院大学、日東駒専、産近甲龍など
これらの大学は、共通テストになって影響が少なくとも出ているレベルで、センター試験よりはやや上がってくるでしょう。
中堅国公立大学の共通テストと2次試験の得点比率も1:1程度で、やや共通テストの配点の方が高い傾向があります。
共通テストが成功しても失敗しても、2次試験の対応力しだいで合否が分かれる可能性もありますね。
共通テストのスピード勝負より、じっくり解いていく記述式が得意であれば、2次試験に可能性をかけてチャレンジするのもありかもしれません。
地方国公立大・私大けっこう上がる
そして最後に地方国公立大、私立大学についてです。このレベル帯は例年のセンター試験と比べてけっこう上がります。(3~5%程度)
地方国公立大や私立大学は、かなり多くの大学がそれにあたるため例は出しませんが、共通テストへの順応で合否が分かれると思ってください。
共通テストと2次試験の配点比率は、共通テストの方が高く、共通テストができれば合格する!と言っても過言ではないですね。
共通テストは基礎力が身につき、さらにスピードを求められる試験ですので、対策を講じていかないと難しいのです。
センター試験と比べても得点率は上がる可能性は高く、今年の国公立は「地元思考」が強いので、場合によっては非常に高くなる可能性もあります!
共通テストのボーダーは社会情勢でも変化します

さて続いては共通テストのボーダーは社会情勢で変化します!という内容を書いていきます。
2021年に行われた最初の共通テストは、入試自体の方針も二転三転して、さらにはウィルスに影響もあり、受験生はとても苦しめられたと思います。
こうした社会情勢は、大学入試の傾向にも大きな影響を与えてしまうのです!
共通テストボーダーは社会情勢で変化する!
・地元志向で上がる!
・コスパの良い公立大学が上がる!
・地方移住で上がる!
こうした社会情勢を反映させて、今後の大学受験を見ていかないと、今までの動向をそのまま当てはめて予想することが難しくなります!
それを1つ1つ詳細を見ていきましょう!
※大学受験を独学で乗り切る方法!
>>【大学受験】独学で効果的に勉強するコツ!塾なしで大学合格!
ボーダーラインは「地元志向」で上がる
まずは共通テストのボーダーラインは「地元志向」で上がる!ということです。
ウィルスの影響で、大学の授業がオンラインになったり休校になったりすると、大学へ行くこと自体に不安を感じたり、意味を考えてしまうことが多いです。
それは生徒よりも保護者(親)が特に強いんですね。
ですから、今後の大学受験の倍率や難易度を予測するにしても、社会情勢で地元志向が強くなってきていることは、確実に反映させていかなければならないのです!
大都市集中が緩和される、ということです。地方国公立志願者は、要注意です!
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>>【自宅学習】集中力を最大化する5つの鉄則!自宅でも全集中するテクニック!
ボーダーラインはコスパの良い公立大学が上がる
次に共通テストのボーダーラインはコストパフォーマンスが高い「公立大学」が上がってくる、ということです。
これは顕著に表れていることで「〇〇県立大学」という大学が、人気になっています。
これは「県民割引」という制度があり、同じ県に住んでいる県立大学に入ると授業料が割り引かれる、という制度なんです。
つまり、高い授業料を払ったり、色々なリスクがある都市圏の大学に行くくらいなら、安くて自宅から通える県立大学に注目が集まっている!ということなんです。
しかもレベルも手ごろで、地元に密着した大学のため就職にも有利とされています。
こうした選択をしていく学生が増えるのは、今後の大学受験において、大きな影響を与えていくでしょうね。
ボーダーラインは地方移住で変わる
最後に共通テストボーダーは地方移住が進むことで変わる、ということです。
もうここまでくれば説明をしなくてもわかるでしょう。そうなんです!今、地方が人気なんです!しかも、地元の高校生が地元の大学に行く!ということが人気なんです!
これにより、都市圏の大学や私立大学の競争が収まり、今後は、意外と都市圏の私立大学あたりがねらい目になってくる可能性もあります!
・地方の大学が人気になる!
↓(そうすると・・・)↓
・都市圏の私立大学が入りやすくなる!
こうした図式は、今後は出来上がってくる可能性は大いにあります!
※私立大学の「個別と全学部」の違い!
>>【私立大学の受験方式】全学部統一と個別試験の違いは?
【共通テスト】新入試でボーダーラインはどうなる?得点率を予想! まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は共通テストでボーダーラインはどうなるのか?ということを書いてきました。
まだまだ共通テストは始まったばかりですが、共通テストに変わったことによって、センター試験の時には思いもよらなかったこと、そして、センター試験の時とは社会情勢の変化によって、大学受験そのものが変わっていっていることもまとめました。
こうした内容を参考に、受験生は今後の出願を考えてもらい、高2生以下は自分の志望校を目指すにあたっての知識にしてもらえれば幸いです。
予備校の知識を使って書いた記事です。随時、更新しています。ブックマークをして、何度も読んでもらいたいと思います。
他にも色々な大学受験の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひ参考にしてください!最後までご覧いただきましてありがとうございました!