【私立大学の受験方式】全学部統一と個別試験の違いは?

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【私立大学の受験方式】全学部統一と個別試験の違いは?メリットとデメリット

予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。

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講師歴15年以上、小学生から大学受験まで幅広く指導!延べ10000人以上の親や生徒を指導した経験から、教育関連の有益な情報を発信中です!

今回は「私立大学の受験方式である全学部統一と個別試験の違い」について解説します。私立大学の受験についての質問No1の疑問にお応えします!

大学受験は毎年複雑化してきており、色々な方式で受験できるようになっています。そこで、私立大学の受験型で最も多い全学部統一試験と個別試験の違いや比較、メリットとデメリットについて書いていきます。

私立大学の受験でも全学部統一と個別試験は、私大の一般入試の中で最も汎用性の高い方式になります。

その2つの受験の仕方を比較していきます!

・私立大学の受験方式ってどれが良いの?
・全学部と個別試験の最大の違いは何?
・そもそも大学受験が初めてで良く分からない!

こんな疑問や要望にお応えします!

この記事を最後まで読めば、複雑な私立大学の受験方式をすべて理解できるようになります!ぜひ最後までご覧ください!

それではさっそくいってみましょう!

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【私立大学受験】全学部統一試験とは?メリットとデメリットを解説!

私立大学受験 全学部統一試験とは?

まずは私立大学受験の「全学部統一試験」について解説をしていきます。

簡単に全学部統一試験についてまとめていくと、次のようになります!

全学部統一試験とは・・・
「1つの試験で複数の学部句を併願できる入試方式のこと!」

ということです。すごくメリットがある受験方式のように見えますよね?

では、具体的に全学部統一試験のメリットとデメリットを見ていきましょう!

私大の全学部統一試験のメリット

さて、全学部統一試験のメリットからまとめていきます。

結論はこうです!

全学部統一のメリット
・日程が複数回ある場合がある
・地方受験ができる
・1つの試験で複数学部を同時に受験できる

私立大学の受験では日程がバッティングすることも多々あるので、複数日程を設定してくれている大学があるのは嬉しいことです。

さらに、地方受験というのがあり、わざわざ本学まで受験しに行かずとも地元の受験会場で試験を受けることができます!

そして、1つの試験で同時に複数学部を同時に受験できるのが最大のメリットでしょう!

その他の特徴としては・・・

・日程は個別試験より早い
・複数学部を受験すると受験料が割安になる
・出題形式はマーク式がほとんど
・大学によってN日程(日大)T日程(法政)と違う

ということですね。こうしたメリットと特徴を見て、どういう受験をするのが良いかを考えてみてください!

私大の全学部統一試験のデメリット

続いては、全学部統一試験のデメリットを見ていきましょう!

こちらも先に結論をまとめます!

全学部統一のデメリット
・ボーダーラインが上がる
・定員が少ない=倍率が高い

ということです。つまり、簡単に言うと「個別試験よりは合格しにくい!」ということです。

しかしながら、第一志望にしている私立大学の全学部統一試験は絶対に受けるべきだと考えます。理由は「複数回受験をすることで、合格する可能性が上がるから」です。

個別試験と比べても、問題の難易度が大きく変わることはなく、偏差値ボーダーラインも変わっても1ランク程度。ですから、チャレンジする価値は絶対にあります。

地元で受けれるチャンスを活かしながら受験日程を組んでみてください!

全学部統一の具体例(明治大学)

ではここで具体的な例を見てみましょう!明治大学の例を使って解説します。

【明治大学法学部の全学部統一】
・試験日程:2/5前後
・偏差値ボーダー:62.5(河合塾)
・募集定員:115名程度
・試験会場:本学、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島

試験日程は個別より早く、そして試験会場が地方に多いのが全学部統一の良いところです。

これから個別試験について解説をしますので、そちらも合わせて比較してみてください!

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【私立大学受験】私大の個別試験とは?メリットとデメリットを解説!

私立大学受験 個別試験とは?

それでは私立大学受験の個別試験について解説をします。

個別試験についてまとめると次のようになります。

私立大学の個別試験とは・・・
志望大学の志望学部に対する、単独の日程の試験。学部によって問題が異なる場合が多い。

ということです。つまり、全学部統一が一気に複数学部を受験できるのに対して、個別試験は1つ1つの学部ごとの試験で合否を判定する、ということです。

では、個別試験のメリットとデメリットを見ていきましょう!

※2025年度大学入試科目再編!
>>【2025年度大学入試】共通テスト科目が激変!わかりやすく解説!

私大の個別試験のメリット

では、私立大学の個別試験のメリットをまとめます。

個別試験のメリット
・募集定員が多い
・全学部統一よりも難易度が下がる
・マーク式に加えて記述も出るが対策がしやすい

ということです。

まず、第一志望大学においてこの方式は絶対に受けて下さい。なぜならば、一番合格しやすく過去問(赤本)対策もしやすいからです。

出題形式はマーク式がメインですが、個別試験の場合は全学部統一よりも受験者数も少ないので、記述式も導入されます。ただ、その大学独自試験は傾向が毎年似ているため、その対策はしやすいのも個別試験の特徴です。

全学部統一と日程も離れているため、志望順位の高い大学であれば個別試験は必ず受験しましょう!

※過去問(赤本)のやり方
>>【大学受験】過去問・赤本のやり方!いつから?何年分?全部教えます!

私大の個別試験のデメリット

続いては個別試験のデメリットについて書いていきます。

こちらも先にデメリットをまとめていきます!

個別試験のデメリット
・受験会場が本学受験が多い
・複数の学部の併願が基本的にできない

ということです。

ここでの一番のデメリットは「受験会場が本学受験が多い」ということです。つまり、受験しに行かなければならない!ということです。

第一志望にしている大学の近くに住んでいる人は良いですが、恐らくほとんどが地方から首都圏への受験になると思います。ですから、前泊してホテルに泊まり、そこから試験に行く!ということをしなければならない訳です。

時間とお金がかかるので、第一志望や優先順位の高い大学だけに絞って受験した方が良いですね。

※大学受験のホテル探し!
>>【大学受験】ホテル探しはいつから?宿選びの3つのコツ!

個別試験の具体例(明治大学)

それでは最後に、個別試験の具体例を明治大学法学部で見ていきましょう!

【明治大学法学部の個別試験】
・試験日程:2/14前後
・偏差値ボーダー:60.0(河合塾)
・募集定員:375名程度
・試験会場:本学のみ(駿河台or和泉)

という感じになっています。全学部統一に比べてみると、個別試験がどういう特徴があるかがわかるはずです。

個別試験の方が「試験日が遅い」「偏差値が低い」「募集定員が多い」「場所は本学のみで地方では受験できない」ということですね。

全学部も個別も、それぞれにメリットとデメリットがあるので、そうしたことを考えた受験スケジュールを組んでみてください!

参考までに受験校の決め方の記事をリンクしておきます。

※受験校決定に向けて
>>【大学受験】国公立・私立の出願戦略!受験校決定の考え方と準備!

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【私立大学】全学部統一と個別試験の違いは? まとめ

【私立大学】全学部統一と個別試験の違いは? まとめ

いかがでしたでしょうか?

私立大学の受験方式について解説してきました。主な受験方式である「全学部統一試験」と「個別試験」についてさえ知っていれば、私大の受験に関してはこれだけで大丈夫です。

全学部統一と個別試験のメリットとでデメリットを良く理解して、最適な受験校を選定しながら、受験計画を立ててもらいたいですね。

大学入試は「受験戦略」そして「情報戦略」が大切です。

第一志望校に向けて「無駄な戦いをせずにして勝つ!」という戦略を考えてください!

最後までご覧いただきましてありがとうございました!他にも色々な大学受験関連の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひ最後までご覧ください!

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