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大学受験に関しては全国屈指の予備校の情報を駆使して、情報発信をしているのが冒険者ブログの教育のカテゴリーです。
今回は大学受験に関して「奨学金制度」の話をしていきます。学びを諦めない、子供の将来を支える制度が奨学金です。
教育にかける費用は日本や家庭の未来に対する投資です!それを、お金で諦めるのは非常に残念ですね。
奨学金制度はそういった子供の夢を諦めさせない、支援制度になっています!
・奨学金制度ってどんなものがあるの?
・奨学金制度は誰でも受けられるの?
・どういった受験をすれば奨学金は受け取れるの?
そういった疑問にお答えします!この記事を最後まで読めば、奨学金制度のことが必ずわかるはず!
なかなか人には聞けない話ですので、しっかりと読んで頂き、これからの進路を検討してもらいたいです!
ぜひ最後までご覧ください!
【大学受験】奨学金制度とは?お金の問題をわかりやすく解説します!
まずは大前提の話しとして、大学入学にかかる費用を解説していきます。
ここで紹介するのは、あくまで平均値ですのでしっかりと大学入学時にかかる各大学の詳細はHPなどをご覧ください。
大学入学 初年度納付金
さて、大学入学時にかかる初年度の納付金についてみていきます。
大学入学時は入学金、授業料、設備費、教材費、その他雑費などを示しています。勿論ですが、下宿にかかる費用はこれとは別になりますよ。
結論は「国公立大学×2=私立大学」と思ってください。以下に平均金額を載せておきますので、参考にして下さい。
国公立大学の初年度納付金
・国立大学の初年度納付金
授業料:535,800円
入学金:282,000円
合計:817,800円
・公立大学の初年度納付金
授業料:538,734円
入学金:地域内229,365円
※地域外392,391円
合計:768,099円~931,125円
こんな感じになっています。国公立大学は安いとはいったものの、費用は100万円弱かかるので大変ですね。
私立大学の初年度納付金
・私立大学(文系)
授業料:781,003円
入学金:231,811円
施設設備費など:233,049円
合計:1,245,863円
・私立大学(理系)
授業料:1,101,854円
入学金:254,941円
施設設備費など:304,542円
合計:1,661,318円
国公立大のおよそ倍の金額がかかるのが私立大学です。
私立理系の学部を選んだら、初年度だけで150万以上の金額がかかることを想定しておいてください。
奨学金とは?タイプ別にわかりやすく解説!
まずは奨学金のタイプを紹介します。それぞれの奨学金の特徴を簡単に書いていきます。
どのタイプの奨学金をどの大学で扱っているかは、各大学にお問い合わせください!
では、みていきましょう!
試験出願前予約型
試験出願前予約型は、入学の出願前に申し込みをします。そこで審査があり、その審査が通ると奨学金の入学候補者に選ばれます。
そこで、その大学入試に合格したら手続きを取った上で奨学金を受給できるシステムが試験出願前予約型の奨学金制度となっている。
例えば、東京工業大学や法政大学などで、こういった奨学金制度を受けることができます。
スカラシップ制度
スカラシップ制度は、入試の成績優秀者に奨学金を受給する制度になります。
受給者決定用のスカラシップ入試を設けている大学が、これにあたります。
一般入試における成績上位者にもこういった受給制度があるので、自分が受験する大学のスカラシップ制度は調べておきましょう。
例えば、駒澤大学や専修大学にこういったスカラシップ制度が設けられています。
4年間継続型
4年間継続型の奨学金制度がありますが、これは入学から卒業まで給付を継続するタイプの奨学金です。
継続のためには成績条件が指定されていることが多く、しっかりと大学の勉強に取り組む必要があります。
例えば、法政大学や早稲田大学にそういった4年間継続型の奨学金制度があります。
医学系学生の支援
医学系の学生を支援する目的で作られた奨学金制度です。
卒業後に指定の医療機関に就職し、一定期間勤務した場合に返還が免除される奨学金もあります。
それぞれの医学系の大学ごとに違いますので、必ずHPをご覧ください。
例えば、愛知医科大学には全額ではないのですが、奨学金の給付制度が存在します。
留学のサポート
留学をサポートしてくれる奨学金制度もあるのです。
海外留学を志す学生を支援するために作られた奨学金制度で、特定の留学プログラムのみが対象だったり、留学する大学を指定される場合が多いです。
例えば、武蔵大学には武蔵大学学生国外留学奨学金というものがあり、留学先の大学の授業料が高い場合に受給できる制度になっています。
その他
コンクール入賞、部活などによるスポーツ優秀者に対する奨学金制度や、特定の資格取得者を対象にした奨学金制度があります。
それは多種多様で、大学ごとに設けられているので、一概に「これ!」というものはありません。
インターハイ出場経験や全国レベルの何かを持っている学生を対象にするものがほとんどですね。
大学別の奨学金の例
それではここからは、大学別の奨学金の具体例を見ていきます。
もう何度も言っていますが、詳細は必ず大学HPを確認してください!
国公立大学の奨学金の例
まずは東京工業大学の奨学金の例をみていきます。
東京工業大学の給付型奨学金
・大隅良典記念奨学金
【対象者】
地方出身枠(関東圏以外の通学不可能な学区出身者)
ワーストジェネレーション枠(親が4年制大を卒業していない者)
※2つ合わせて20名程度
【給付額】
月額5万円
【条件】
世帯の給与所得800万円以下
こんな感じですね。東工大と言ったら地方からもたくさん受験する大学ですので、競争率は高いですが、こういった制度が作られました!
国公立大学では奨学金の給付型制度は数が圧倒的に少ないです。
ただ、調べてみる価値はあると思います!
私立大学の奨学金の例
私立大学は国公立大学に比べれば、めちゃくちゃ多いのが特徴です。
代表的な奨学金の例を挙げておきます。
慶應義塾大学の奨学金
・学問のすすめ奨学金
【対象者】
一般入試受験者全員(550名程度)
【給付額】
医学部:90万円 薬学部:80万円 その他:60万円
法政大学の奨学金
・チャレンジ法政奨学金
【対象者】
一般入試受験者全員(200名まで)
【給付額】
文系学部:38万円 理工学系:43万円
※2年目以降は変動あり
立命館大学の奨学金
・近畿圏外からの入学者支援制度
【対象者】
一般入試受験者全員(400名程度)
【給付額】
30万円程度
こんな感じです。
お分かりの通りですが、対象人数が決まっているので「成績優秀者」から選ばれていきます。
しかしながら、給付するにあたり条件が決まっているので世帯所得額や出願条件をしっかりと確認する必要はありますね。
どの私立大学にもこういった奨学金制度は存在します。ですので、募集要項を確認し、条件に当てはまるのであれば、奨学金を申請することはおすすめしたいです!
大学生 生活費の収入と支出の平均
では最後に、大学生の生活費の収入と支出の平均を解説していきます。奨学金の有無による収支(大学生のお金の使い道)もまとめていきます。
これは1カ月の生活費の平均金額を調査によって調べたものですので、参考にしてもらえるといいですね。
奨学金を受給している場合(月々)
【収入】
・自宅生:105,560円
(小遣い7990円、奨学金52,860円、バイト42,850円など)
・下宿生:136,130円
(仕送り41,850円、奨学金59,090円、バイト32,610円など)
【支出】
・自宅生:61,620円
(食費15,050円、交通費11,280円、娯楽費12,820円など)
※貯金や繰り越しが42,160円と半分を占める
・下宿生:114,200円
(食費26,130円、住居費50,400円、娯楽費12,030円など)
※貯金や繰り越しが19,850円と余裕がある
こんな感じです。やっぱり自宅生の方が毎月の支出は少ないですね。
住居費が50,000円かかり、さらに光熱費通信費などを含めるとかなり自宅生が割安かがわかると思います。
次に、奨学金を受給していない大学生の生活費についてまとめます。
奨学金を受給していない場合(月々)
【収入】
・自宅生:57,740円
(小遣い14,050円、バイト40,410円)
・下宿生:122,570円
(仕送り87,280円、バイト31,170円)
【支出】
・自宅生:57,310円
(食費14,170円、交通費8,410円、娯楽費11,700円)
※貯金や繰り越しがほとんどない
・下宿生:121,840円
(食費26,280円、住居費53,700円、娯楽費11,250円)
※貯金や繰り越しがほとんどない
このようになります。
ここで奨学金を受給している学生と、していない学生で大きく違うことは「貯金や繰越金がどれくらいあるか」ということなんですね。
実際に大学生の生活を受給者と受給していない人で比べると差がそれほどないことがわかると思います。
つまり、生活にかかる費用は節約してもたかが知れているということ。要は、貯金や繰り越しにどれだけ回せるかが、奨学金を受給する人とそうでない人の差、ということになるんです!
【大学受験】奨学金制度とは?お金の問題をわかりやすく解説します! まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は大学受験において奨学金制度をまとめて解説してきました。
今は奨学金制度が充実し、私立大学では成績優秀者が奨学金の対象になり、受給金額も高額なものが多いですね。
憧れの大学に入るのに、ギリギリ合格するようでは奨学金制度は受けれないことが多いのです。
ですから、トップクラスの成績で余裕の合格をできる学生が対象になり、さらに条件をクリアした学生が奨学金受給者になれます。
家族のために高校生の皆さんは頑張って勉強してください!ご家族の方には、その子を心の底から支えてあげてください!
奨学金制度は子供の未来を支える重要な制度です!使えるものは使っていきましょう!
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!他にも色々な大学受験の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!