
予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。
大学受験にかかる塾の費用ってどのくらいかかるの!?と思っている方が非常に多いですね。実際に僕の予備校で通っている方も「どれくらいかかのですか?」と聞かれる方も多いです。
そこで!ぶっちゃけた話しで、どのくらいかかるのかを公開しちゃいます!
今回の内容は・・・
・大学受験の塾の費用ってどのくらいかかるの?
・文系理系、私立と国公立で塾の費用は違うの?
・費用が安い塾ってどんな塾?
こんな疑問にお答えする形で書いていきます。これは、高校生自身も読んでほしい内容です。大学受験を突破するためには、これだけの費用がかかる!ということを知ってください!
もちろん保護者の方は、ぜひ参考にしてくださいね!
それではさっそくいってみましょう!
※関連記事
>>【大学受験準備】いつから始める?親と子供の準備の違いを解説!
大学受験 塾の費用の平均値

ではさっそくですが、大学受験の塾の費用の平均値を公開します。
大学受験の塾の費用=70万~150万
(3年間の平均値)
これが僕の所属する全国屈指の大学受験予備校の平均です。
あくまで「大学受験をする塾の平均的な授業料」ですので、文系か理系か、はたまた国公立か私立かで大きく差があります。ですので、すみません、授業料の平均には幅があるのです!
ただ、3年間通った場合の平均値ですので入塾が遅い時期になればなるほど、金額は下がります。
いつから始めるかによっても、金額は変わっていくんです!では、詳細をみていきたいと思います。
大学受験 塾の年間の費用を学年別で解説

では、学年別に大学受験に向けて塾にかかる費用をみていきます。
先に結論をまとめてしまいます。
大学受験でかかる費用
・高1生の年間費用:30万円程度
・高2生の年間費用:50万円程度
・高3生の年間費用:80万円程度
※予備校には明確な学年での区切りがないので、その学年でかかる、という計算はしにくいのです!
大学受験 高校1年生の塾の費用
まず、通塾率から書いていきます。
高校1年生の通塾率は、「大学入試を考えている高校生」のおよそ30%程度です。
つまり、高校に入学してから1年間は塾に行っている生徒の方が少ないという結果になっています。
最初は「自分でやってみる」「部活や高校生活に慣れてから塾を考える」などの理由から塾に通わない生徒が多いようですね。
では、塾に通っている高1生は年間でどのくらいの費用がかかっているのでしょうか?
それは・・・
高校1年生=年間30万円程度
となります。
だいたいの生徒が英語と数学の授業を受けます。そうすると、年間でこのくらいの費用になります。
大学受験 高校2年生の塾の費用
では、高校2年生はどうでしょうか?
まずは通塾率ですが、高2生ともなると50%程度まで上がります。ただ、全国平均ですので都市部では80%にはなるのではないかと思っています。
志望校も決まってきて、自分の力では難しいことも良く分かってくる時期ですので率は上がってくるんですね。
ただ、部活が忙しく塾どころではない生徒や、塾なしで成績上位を取れるため塾を必要としていない生徒もいます。
では、高2生の塾の年間の費用はどのくらいになるのでしょうか?
それは・・・
高校2年生=年間50万円程度
こういう結果になります。
ちょっとここで予備校ならではの予備知識を書いていきます。
大学受験 費用は学年では切れない!
大学受験は高校受験のように、学年別にならないのが特徴の1つです。つまり、1年生でいくら、2年生でいくらという計算が立ちにくいということです。
どういうことかと言うと、学校によって科目の進むスピードが違うため、年間でカリキュラムを統一して組んでいる塾が少ないんです。
だから、年間で授業料をもらうというよりも個々の学校に合わせて、もしくは個々の志望校に合わせてカリキュラムを組むので学年をまたいで授業を受けることになるわけですね。
僕の予備校も、プランを組んでそれに沿って授業を受けますが、だいたいはレベル別で組みますので、数学はハイスピードだけど英語は基礎からじっくりと、みたいになることがほとんどです。
ですから、高1生は30万円程度、高2生は50万円程度というのは、本当にザックリとこのくらいですよ!という感じなんです。
さらに、高校2年生の夏からは受験プランを組み始める時期になります。
志望校が確定すると、それにより受験科目が決まりますので「理科:物理、化学、生物」「地歴:世界史、日本史、地理」もこのあたりから入ってきます。
よって、高2生の前半はそれほどお金がかからなくても、高2生の後半にドッカリとお金がかかることが多いのです。
ここで言えることは「受験プランに入るなら早い方が良い」ということ。理由は、結局かかる費用はいつ塾に入っても提案されるプランは同じになることが多いからです。
ですから、早く始めれば金額に対する期間が長くなるため、じっくりと学習できるということになります。
まとめると、塾を探されている方に覚えておいてもらいたいのは・・・
・高校生の塾には学年の切れ目がない
・高校2年生の夏から受験プランに入る塾が多い
・受験プランに入るのは早い方がお得
こんな感じでしょうか。
大学受験 高校3年生の塾の費用
では、高3生の塾の費用はどうなるのでしょうか?
結論から書きます。
高校3年生=年間80万程度
こういう結果になります。通塾率は80%程度です。
高校3年生にかかる費用は、諸々あります。僕の予備校でもちょいちょいお金を取ります。
例えば・・・
・共通テスト直前対策講習!
・国公立2次試験の英語対策!
・難関私大現代文の徹底攻略講習!
みたいなものですね。
これを高3の夏以降から模試成績が返却されるタイミングで三者面談などを行い、志望校の判定や科目の偏差値を使いながら弱いところを補充する目的で授業を受けてもらいます。
そうすると、当初予定していた成績まで伸びてないと「あれもこれも!」と提案されてかなりの金額が最終的にかかることもあります。
1つ1つは大した金額ではないのですが、全科目を提案すると高3の夏からでも、これまでの費用にプラスして50万くらいの授業を用意することもできるのです。
しかし、生徒自身はやる気になっているし、親としては応援していきたい気持ちもあるので、払って頂く方の方が多いです。
成果と金額は、必ず比例します!と断言はできません。
授業を受けた方が成績の伸びが大きいのは絶対的に言えることです。
ここでも高校3年生は80万円程度と書いているのは、人によって全く違う金額になっているということなんですね。
※共通テストの効果的な勉強法
>>【大学受験】共通テストへ100%効果が出る高校生の効率的勉強法!
大学受験 文系と理系 塾の費用の違い

続きまして、文系と理系で費用の違いについてみていきましょう!
まず結論ですが「理系の方がお金がかかる」ということです。理由はいくつかあります。それは・・・
・理系の方が科目数が多い
・理系の方が授業数が多い
・理系の方が単科が高い
このような理由から理系の方がお金がかかるんですね。具体的にみていくと・・・
(使用科目=国公立2次、私大の個別試験)
・文系の使用科目
「英語のみ」
「英語+国語」
「英語+国語+地歴」
「英語+国語+数学ⅡBまで」
この組み合わせがほとんどです。文系は英語のみで受験できる大学も少数ですがあります。受験科目のメインが英語なので英語にプラスアルファくらいな感じですね。
・理系の使用科目
「英語+数学Ⅲ+理科1or2科目」
「英語+数学ⅡB+理科1科目」
「数学Ⅲ+理科1or2科目」
この組み合わせがほとんどです。数学はⅢまでなので、これだけでも負担が大きいです。英語はだいたい必須。英語がない場合は数学と理科の組み合わせが多いです。
明らかに文系より理系の方が科目が多いことがわかりますね。
よって「使用科目が多い=授業数が多い」が成り立ってくるわけです。
さらに数学や理科は教えられる先生が少ないことがあります。よって、授業料が高く設定している塾もあります。
ですから、理系は文系よりお金がかかるんです!
※大学の奨学金制度を解説
>>【大学受験】奨学金制度をわかりやすく解説します!
大学受験 私立と国公立志願者の塾の費用の違い

これは、ここまで読んで頂いた方であれば、どちらが授業料がかかるかがわかるでしょう。
答えは「国公立の方が圧倒的に費用がかかる」ですね。
理由は簡単。科目数が多いからです。
共通テストを受ける国公立志望者は7科目やります。それに加えて2次試験対策をしていきますので、グンと費用はかかっていきます。
私立大志望者は共通テストに対する対策をしたとしても3科目に絞れます。私大の個別試験は3科目で十分なのです。ですから、国公立の単純に半分程度で費用は済むということになるんですね。
一応、国公立大志望者と私立大志望者の大学受験にかかる塾の費用をまとめます。
・国公立大志望者
120万~150万(3年間塾に通った場合)
・私立大学志望者
70万~100万(3年間塾に通った場合)
だいたい1.5倍くらい国公立大学の方が、塾の費用は高くなります。ただ、入学してからの費用は比べものにならないくらい、大学の授業料が違いますけどね。
一応、上記の金額は全科目をしっかり取った場合です。これ以外にも「講習」「模試」という代金が加算されるところもありますから、注意ですね。
※関連記事
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大学受験 費用が安い塾

そんなに高い費用は払えない!でも、塾に入って勉強してほしい!という方もいると思います。
塾にはいろいろあって、費用も全く違うことが多いです。では、塾の費用の差は何から生まれてくるのでしょうか?
結論は「塾の授業形態」ですね。
塾の形態が違えば、受けられるサービスが違ってきます。でも、高いから良い塾、安いから悪い塾ではありません!
塾の形態が生徒に合っていれば成績は伸びるはずですし、そこに所属する担当が熱意を持っていれば生徒をやる気にさせてくれます!
現在、主流になっている塾の形態ですが・・・
・集団授業 ・映像授業 ・個別指導 ・自習形式 ・問題集提案型
この5つです。このうち、安い塾は「自習形式」と「問題集提案型」です。
つまり、自分の勉強する環境がほしい!勉強自体は自分でやるから、何をやればいいか教えてほしい!という塾が費用がかからない塾、ということになります。
教師がいて、環境が整っていて、情報もたくさん入ってきて、このような大手塾は費用が掛かってくるんです。
対照的に教師はいらない、情報はある程度知りたい、あとは環境だけあればいい!という高校生も多いですから、塾業界としてそういう形態もありなわけです。
費用面で困っていたら、こういう形態の塾がないかを探してみましょう!
※文系学部を調べたい方はコチラ!
>>【大学受験】文系の学部学科を大解剖!
大学受験 塾にかかる費用 まとめ

いかがでしたでしょうか?
大学受験と言ったら勉強量が非常に多く、難関大学や医学部に行きたいというならば、とても3年間では足りないくらいの勉強をしなければなりません。
ですから、個人1人の力で志望校に合格するのは至難の業なので、大学受験には塾が必要としている方が多いのですね。
僕も教育現場の最前線で指導している身ですので、費用について高いや安いと言える立場ではないのですが、日ごろ接している保護者の方の疑問もあり、今回の記事を書くに至りました。
参考にしていただいたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。他にも色々な大学受験の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!