【神経伝達物質とは?】7つの物質の効果・役割・増やす方法!

健康術
【神経伝達物質とは?】7つの物質の効果・役割・増やす方法!

予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。

冒険者
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講師歴15年以上、小学生から大学受験まで幅広く指導!延べ10000人以上の親や生徒を指導した経験から、教育関連の有益な情報を発信中です!

今回は脳についてのお話しです。脳の神経伝達物質の代表的な7つの物質について解説します。

僕は予備校講師なので、脳外科医でもなければ研究者でもありません。しかし、普段の指導内容において脳科学的なものを取り入れて効果的、効率的に勉強をしてもらおうと、必死に神経伝達物質のことを調べています。

そんな僕がまとめた「神経伝達物質の代表的な7つ」を今回は書いていきます!

・アドレナリンとノルアドレナリンってどう違う?
・勉強するときに必要なものって何?
・人間の脳が与える影響を知りたい!

こんな疑問や要望にお応えします!勉強や学習、そして仕事やビジネス、運動にも生かせる内容となっています!

ぜひ最後までご覧ください!それではさっそくいってみましょう!

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【神経伝達物質とは?】7つの物質の効果・増やす方法を解説!

【神経伝達物質とは?】7つの物質の効果・増やす方法を解説!

それでは、脳神経伝達物質の7つを紹介していきます!

さっそくですが、今回紹介する7つの物質をまとめました。聞いたことがあるものが多いと思います。これを簡単に覚えておくだけでも、日々の成長に大きく役立つはずです!

7つの脳内神経伝達物質
・幸福の元:ドーパミン
・闘争と逃走:ノルアドレナリン
・興奮や怒り:アドレナリン
・癒しと落ち着き:セロトニン
・睡眠作用:メラトニン
・ひらめき:アセチルコリン
・脳内マヒ:エンドルフィン

どうでしょうか?何となく耳にしたようなものもあるのではないでしょうか?

では、1つ1つ簡単に説明していきます。

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幸福の元 ドーパミン

幸福の元 ドーパミン

まずは「幸福の元であるドーパミン」からです。ドーパミンは幸せを感じる神経伝達物質です。

ドーパミンとは?

ドーパミンは、モチベーションを維持したり、やる気を左右したりするような物質ですね。簡単に言えば「やったー!できた!」という感覚です。

ドーパミン勉強法と言われるように、仕事や勉強において成果を上げることにはドーパミンが不可欠です。報酬に対する期待により活性化され、やる気とモチベーションを高め、維持する働きがあります。

欠如することで、無気力に陥ることがあります。

幸福の元 ドーパミンの役割

幸福を感じるドーパミンの役割についてまとめます。

ドーパミンの役割
✔幸福を感じる
✔快感を得る
✔モチベーションを維持する
✔ワクワク感
✔目標の達成感を感じる など

幸福物質とも言われるドーパミンは「行動することで増える」ことが分かっています。

行動することで報酬を得られる、自分へのご褒美がある、といった設定をすることで分泌を増やすことができます。未来に対する期待から活発に分泌されるのです。

ドーパミンサイクル、といった用語もあるくらい、目標設定と報酬との関係は人間に与える影響が深いのです!

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闘争と逃走 ノルアドレナリン

闘争と逃走 ノルアドレナリンの役割

続いては「闘争と逃走をつかさどるノルアドレナリン」です。アドレナリンと似ているため、間違いやすいですが、明確な違いがあります。

ノルアドレナリンとは?

ノルアドレナリンは、戦うか逃げるか!?という緊迫した状況に置かれたときに分泌されます。恐怖、不安、集中などに深いかかわりがあります。簡単に言えば「今やらなきゃ!」という感覚です。

瞬間的な感情により分泌されるので、一瞬の爆発力を発揮します。

いきなり目の前に熊が現れた!上司に罵声を浴びせられ、一瞬で頭に血が上った!などが良い例ですね。

ノルアドレナリンの役割

それではノルアドレナリンの役割をみていきましょう。

ノルアドレナリンの役割
✔いつでも戦える臨戦態勢
✔いつでも逃げられる逃走態勢
✔身体能力を最大限に発揮するアクティブな態勢
✔血圧の上昇
✔五感を高める など

余談ですが、ドーパミンが別の酵素によって変化した物質がノルアドレナリン。さらにノルアドレナリンが別な酵素によって変化したのがアドレナリン。

つまり「ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン」となるのです。

ノルアドレナリンは交感神経が非常に優位に立った時に分泌され、激しい運動やストレスを受ける時にも分泌されます。

状況が危機的になったときに、高い集中力と記憶力を発揮するのです。

また、不足することで「うつ病」になったり、過剰になることで「パニック障害」を引き起こすと言われています。

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興奮や怒り アドレナリン

興奮や怒り アドレナリン

ノルアドレナリンと似ている「興奮や怒りの元となるアドレナリン」についてです。

アドレナリンとは?

アドレナリンは、興奮物質と呼ばれるくらい、気持ちの高揚に関係する物質です。怒りや興奮、恐怖を感じた時にアドレナリンが分泌されます。

アドレナリンは興奮したときや怒りを感じた時、何かしらの出来事により内側から沸々と湧き上がってくるようなときに分泌されやすいのです。

分泌されている時は身体能力や記憶力、集中力が覚醒しているので、ものすごいエネルギーを消費します。

アドレナリンの役割

それではアドレナリンの役割をみていきましょう。

アドレナリンの役割
✔興奮状態になる
✔怒りを感じ臨戦態勢
✔集中力の向上
✔身体能力の向上
✔記憶力や判断力も上がる
✔ゾーンに入る など

先ほどのノルアドレナリンと似ていますが、瞬間的・爆発的な要素を持つのがノルアドレナリンで、その後に現れ持続するのがアドレナリンとなります。

長時間の持続するのがアドレナリンの特徴で、それが興奮状態を保つ働きになっているわけです。

ただし、過剰分泌は要注意!普段では考えられないようなことをやってしまって、過剰なストレスを受けてしまっている場合が多く、度々こうした状態が続くと「キレやすい・攻撃的」になりやすくなります。

仕事が忙しいお父さん、会社の上層部がなりやすかもしれませんね。その対処法として「何もしないでぼーっと一日を過ごすこと」をおすすめします。

続いては刺激を緩和してくれる癒しの神経伝達物質の解説です。

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癒しと落ち着き セロトニン

癒しと落ち着き セロトニン

では「癒しと落ち着きのセロトニン」について解説していきます。

ドーパミンやアドレナリンなどは、緊迫した状態や興奮状態にかかわる神経伝達物質でしたが、ここからは「落ち着き・癒し」などになります。

セロトニンとは?

セロトニンとは、ストレスを緩和してくれる物質で、癒しの物質と言われています。精神的な落ち着きを保っていられるときは、セロトニンが働いてくれているということですね。

副交感神経が活発になり、リラックスしながらゆったりと幸福感を感じる、というイメージです。気持ちが穏やかで、心身を安定させてくれる働きがあります。

セロトニンの役割

では具体的なセロトニンの役割をみていきましょう。

セロトニンの役割
✔癒し、落ち着き
✔平常心
✔興奮を抑える
✔全体のバランスを整える
✔安らかで気持ちが安定する など

セロトニンは「日光を浴びると増える」と言われており、朝起きた時からセロトニンは分泌され始めます。朝起きれない、という人はセロトニンが不足している可能性がありますね。

鬱の原因にもなっているので、セロトニンの不足には気をつけましょう。

セロトニンを増やす方法として「日光」の他に「リズム運動」「食事療法」といったものも効果的で、仕事が忙しくストレスを感じているのであれば、ぜひ朝の散歩や食事改善をおすすめします。

特に食事では「トリプトファン」と呼ばれる栄養素が大切で、米・ナッツ・大豆・チーズなどに多く含まれています。

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睡眠作用 メラトニン

睡眠作用 メラトニン

次は、リラックスして副交感神経を優位にさせる「睡眠作用のメラトニン」です。

疲れを取ることや、エネルギーを回復させるには睡眠が欠かせませんが、そんな役割を担っている神経伝達物質がメラトニンです。

メラトニンとは?

睡眠作用を持つのがメラトニンです。朝起きるときに減少し、夜寝る前に活発に分泌が行われます。

つまり、セロトニンとは逆の時間帯に働く神経伝達物質です。セロトニンが朝起きた時から分泌されるのに対して、メラトニンは朝起きた時から減少し、太陽が沈んだ夕方から夜にかけて分泌が盛んになります。

最近ではスマホやパソコンなでのブルーライトで、メラトニンが分泌されにくい!ということもわかっていますね。

メラトニンの役割

それではメラトニンの主な役割をみてみましょう!

メラトニンの役割
✔睡眠を促す
✔脳や身体を休ませる
✔老化防止
✔新陳代謝の活性化
✔病気の予防 など

健康は睡眠から!と言われるくらいに眠ることは重要で、それを支えているのがメラトニンです。

メラトニンは日光を浴びることで分泌が止まるとされておりますが、起きてから14時間~16時間でまた分泌されると言います。つまり、8時間睡眠をとれるように仕組まれているのですね。

また、メラトニンの効果は「抗酸化作用」「細胞の新陳代謝を活発化」「疲労回復」「病気の予防や老化防止」もあり、アンチエイジングにも効果的なんです。

メラトニンは夜間に多く分泌されます。メラトニンの分泌のゴールデンタイムは「22時~2時」の間。この間に睡眠をとっているとメラトニン分泌が活発になり、老化を防げます!

ただし、加齢とともに分泌量が減っていき、老化を進行させてしまいます。早寝が大切なんですね!

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ひらめき アセチルコリン

ひらめき アセチルコリン

勉強や学習に必要な「ひらめきのアセチルコリン」についてです。

アセチルコリンは記憶や認知機能を高めるはたらきがあり、ひらめきの神経伝達物質と言われています。

アセチルコリンとは?

アセチルコリンは副交感神経として知られています。

落ち着いた中で勉強や仕事をすることで、長時間の持続が可能となり、さらに認知機能は高まっていくため生産性も上がるといったメリットがあります。

アセチルコリンは、アドレナリンといった爆発的な身体機能の向上ではなくて、落ち着いた中でのものなので、健康を害したりストレスを受けたりはしません!

アセチルコリンの役割

ではアセチルコリンの具体的な役割をまとめていきます。

アセチルコリンの役割
✔血圧や脈拍の低下
✔リラックスしている状態
✔落ち着いて考えられる
✔ひらめきが起こりやすい
✔認知機能向上 など

アセチルコリンは、血圧が低下し副交感神経が優位にたって心身を落ち着かせることができます。アセチルコリンが分泌されることで注目なのが「胃腸の働きを良くする」という効果があります。

認知機能やひらめき力にも大きな関係があるアセチルコリンは、学習には不可欠な物質なんですね。

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脳内マヒ エンドルフィン

特別な高揚感!エンドルフィン

最後には「脳内マヒと呼ばれるエンドルフィン」です。ちょっと特別な高揚感を感じることができるのがエンドルフィンです。

エンドルフィンとは?

エンドルフィンとは、一番良い例えで言えば「走っている時に気分が高揚し、どこまでも走り続けられるような感覚」と言えるでしょう。

つまり、疲れているのに疲れを感じない、痛いのに痛くない、集中力が覚醒している、多幸感を感じる、といった気持ちの高揚を感じれる神経伝達物質です。

エンドルフィンは「体内性モルヒネ」と呼ばれることもあり、鎮痛作用があるのです。つまり、気分が高揚してハイになった状態のことですね。

脳内マヒと呼ばれるゆえんですね。

エンドルフィンの役割

それではエンドルフィンの役割をみていきましょう!

エンドルフィンの役割
✔脳内マヒ
✔多幸感や恍惚感
✔ランナーズハイのような高揚感
✔鎮痛作用
✔生産性を高める
✔フロー状態になる など

人の身体を酷使した後にエンドルフィンは分泌され、その反動でストレスを軽減しようと、落ち着かせようとして分泌されることで知られています。

興奮や不安といった要素から生まれるものではなく、あくまで落ち着かせることを目的に作用が働きます。

また「自分の好きなこと」をした後にもエンドルフィンが分泌されます。好きなものを食べる、好きなことをして笑う、我慢しない、などが挙げられますね。

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【神経伝達物質とは?】7つの物質の効果・増やす方法を解説! まとめ

【神経伝達物質とは?】7つの物質の効果・増やす方法を解説!

いかがでしたでしょうか?

神経伝達物質は聞いたことがあるけれど、詳しく知らない!効果は知っているけど、増やし方や高め方はわかってなかった!という人は多いはずです。

勉強や学習にはもちろん役立ちますが、仕事やビジネス、普段の生活の中でのストレスとの向き合い方や休み方、また最大限にパフォーマンスを発揮できるように、これらの7つの神経伝達物質の特性を知っておくことは、非常に重要です!

今回まとめた7つは、本当に簡単に書かせてもらいましたが、脳神経専門家にでもならないのであれば、必要最低限の内容になっているはず!

繰り返し読む価値があると思いますので、ぜひブックマークなどして読んでみてください。

最後までご覧いただきましてありがとうございました!他にも色々な学びの記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!

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