
予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。
今回は「私立大学志願者向けの共通テストの位置づけと対策」について書いていきます。
国公立大学志願者であれば、避けては通れないのが共通テストですが、実は私立大学志願者にとっては共通テストは微妙な位置にあるのです。
高校の授業では共通テスト対策をやっているけど、自分には関係ないし!必要ないし!と思っている受験生も多いと思います。
そこで今回は・・・
・私立大学には、共通テストって関係ないよね?
・私立大学を目指しているけど、共通テストの対策って必要?
・共通テスト利用で私立大学を考えている!
こんな疑問や要望にお応えします!大学を目指している高校生にとって、共通テストはほぼ間違いなく全員が受けるテストです。
私立大学志願者にとって、共通テストをどういう位置づけで考えていけば良いかを、詳しく解説します!ぜひ最後までご覧ください!
※共通テストの「いろは」
>>【共通テスト対策】いつから始める?何をやる?答えを教えます!
【共通テスト】私立大学は関係ない?必要?

それでは私立大学志願者にとって共通テストは関係ないのか?対策は必要ではないのか?についての解説をしていきます。
先に結論です。
Q:共通テストは私立大学には関係ない?
A:関係あります!共通テスト利用など入試方式に使えます!
Q:共通テストは私立大学に必要ない?
A:必要な大学があります!また、共通テストは私立向けの対策と合致します!
ということです。これが結論です。
つまり「けっこう大事!」ということなんです。「やらなくて良い」ということではなく、確実に「やった方が良い」ということなんですね。
その理由を詳しく見ていきましょう!
※共通テストボーダー
>>【大学受験】共通テストのボーダーラインから見る出願戦略
私立大学志願者でも共通テストを受けよう!
最初に説明するのは「私立大学志願者でも共通テストを受けよう!」ということです。
共通テストを受ける理由としては、色々とありメリットが多いのです。
私立志願者でも共通テストを受ける理由
・共通テスト利用の受験が可能になる
・私立大学の対策になる
・一番最初の入試になり、経験値になる
ということです。
大学受験を目指す90%以上の高校生が共通テストを受ける理由は、こういったところにあるわけですね。具体的なところは、この後説明します。
共通テスト利用の私立大学で効率よく受験!
続いては「共通テスト利用の大学で効率よく受験」ということです。
共通テスト利用の大学受験というのは、共通テストの点数のみで合否を判断してくれるシステムで、実際に受験しに行かずに済み、しかも受験料も安い!というメリットがあります。
A判定が出ている大学を共通テスト利用で出願し、一般入試で憧れの志望校を受験する!というのは、多くの高校生がやっている受験の戦略です。
ただ、共通テスト利用の大学入試は「一般入試」より合格するのが難しいことを覚えておきましょう。共通テスト受験後の判定がA判定じゃないと確実に不合格だと思ってい下さい。
「一般入試で受けても間違いなく合格できる大学」であれば大丈夫です。入試期間の受験生の負担を軽くするために、利用されることが多いのです。
共通テストを受けないと受験できない大学(青学・上智など)
最後に「共通テストを受けないと受験できない大学」ということについてです。
まずは、そういった大学をまとめます。
共通テスト+個別試験で判定される大学
・青山学院大学
・上智大学 など
共通テスト併用型の私立大学の受験方式は、徐々に増加の傾向にあって、今後ますます増えていくことは間違いありません。
つまり共通テストは、どの大学を受験するにも色々な入試方式の導入によって多様化されているので、対策をしたに越したことはない!ということなんです。
私立大学志願者でも共通テストは「関係ある」「必要ある」と思っておいてください。
※私大の受験方式って?
>>【私立大学の受験方式】全学部統一と個別試験の違いは?
共通テスト 私立大学志願者向けの対策法

さて続きまして、私立大学志願者向けの共通テスト対策法について解説していきます。
対策の仕方と位置づけについて、結論から書いていきます。
私立大学志願者向けの対策法&位置づけ
・私立大学はマーク式!共通テストで慣れろ!
・共通テストは時間がない!スピードをつける練習!
・難関私大にとっては「取れて当然」の難易度!
ということです。これらを深堀りしていきます!
共通テスト対策ならスタサプ!
>>【スタディサプリ】共通テスト対策は安く済ませたい!
私立大学の入試問題はマーク式がほとんど!
まずは「私立大学の入試問題はマーク式がほとんど!」ということです。
つまり、共通テスト対策を積むことでマーク式の問題に慣れる、ということになります。
勿論、私立大学によっては入試傾向が共通テストと全く違う出題形式の大学もあります。しかしながら、マーク式の問題形式でそれほど大きな差がある傾向が出るわけがありません。
英語であれば「空所補充」「内容一致」は鉄板の出題形式で、「語句言い換え」「整序問題」といった文法問題なども出題されます。
共通テスト英語は「全問英問英答」で「内容一致」の問題がほとんどです。そうした出題形式に慣れることで、私立対策にもなっているのです!
※マーク&記述模試
>>【大学入試】共通テスト模試と記述模試を分けて考える!
共通テストは私立より時間が足りない!
続いては「共通テストは私立入試より時間が足りない!」ということについてです。
共通テストの問題量は半端ではありません。とにかく時間が足りないのです。スピード勝負、と言っても過言ではないのです!
私立大学の問題よりも量の多い共通テストをやっておくことで、明らかに問題を解くスピードと処理能力が高まります。共通テストと同じくらいのスピードで解いていったら時間が余った!なんてことはよくある話です。
ですから、共通テストの対策をしておくことで「問題を解く速さ」をグングン上げていき、実際の私大の問題を解くうえでプラスに働くことは間違いないのです!
※共通テスト時間配分
>>【共通テスト数学】とっておきの時間配分と解く順番を教えます!
難関私大にとって共通テストは通過点
最後に「難関私大にとって共通テストは通過点」ということについてです。
ハッキリ言えば、共通テストの問題は「時間さえかければ解ける!ということで、それほど難しい問題は出題されていない」というのが一般的な意見です。
つまり、難関私立大学を受験しようと考えている高校生は「共通テストごとき」で苦戦していては、絶対に合格できない!ということです。
対策をしても、していなくても「取れて当たり前」「時間内に間に合って当然」ということになるわけです。
もし志望校がGMARCH以上で、共通テストに苦戦しているようであれば、厳しい言い方をすれば「実力不足」ということを突き付けられている、ということなんですね。
難関大対策をしている高校生は基礎基本をもう一度叩き込みましょう!
※共通テスト対策英語
>>【共通テスト英語】点数が取れない理由!プロが教える傾向と対策!
【共通テスト】私立大学は関係ない?必要? まとめ

いかがでしたでしょうか?
私立大学志願者に向けて「共通テストの必要性」について解説してきました。
結論は「共通テストは関係あるし、必要です」ということです。むしろ、共通テスト対策をした方が私立大学の対策にもつながり、メリットが大きいです。
私立大学も共通テストを今後、導入して併用型受験を増やしてくることは、間違いないでしょう。ですから、ある程度の対策は必要と思っておいてください。
私立大学も国公立大学も、共通テストに向けて対策をしっかりとやっていきましょう!
最後までご覧いただきましてありがとうございました!他にも色々な大学受験の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!