
予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。冒険者を運営しています。
今回は大学受験の「日本史」について詳しく解説をしていきます。
日本史というと、「漢字がいっぱい!」「天皇多すぎ!」「流れがつかみにくい」「文化がえげつない!」という声を生徒からたくさんもらいます。
とにかく日本史は深い知識と流れが大切です。しかし、コツさえつかめば共通テストで9割目指すことも可能です!
そこで今回は・・・
・日本史の勉強ってどうすればいいの?
・日本史の共通テスト対策は?
・日本史の参考書でおすすめのものは?
こんな疑問と要望にお応えしていきます!日本史が苦手な人も、大好きで得意な人も、ぜひ最後までご覧ください!
きっと新しい発見があるはずです!
ではさっそくいってみましょう。
文系の人にはコチラの記事も必見です!
>>【共通テスト国語】時間配分と解く順番で得点を安定させる!
【大学受験】共通テスト日本史で9割取れる勉強法!

それでは、まず始めに日本史の勉強法についてみていきます。
「日本史って、結局暗記でしょ!?だったら、徹底的に暗記すればいいんじゃないの?」っていう意見は、本当に多いです。
しかし、日本史はそう甘くはありません。日本史の勉強のコツをまとめます。
日本史の勉強のコツ!
①流れは人物で追うこと
②分野ごとの関連性をしっかりもつこと
③知らなかった知識を記すための「誤答の参考書」を作ること
これが日本史を勉強するうえで重要な要素になります。
一つ一つみていきましょう。
日本史 流れは人物で追うこと
まず、歴史を勉強するうえで絶対に必要な要素が「流れ」ですね。よく「まずは流れをつかもう!」とはよく言いますよね。
流れは絶対に必要ですが、どうすれば日本史の流れをつかむことができるのでしょうか?
答えは「日本史の流れは人物で追う」です。そう、日本史は重要人物をおさえることが流れをつかむことになるのです。
・流れは人物で追う理由
日本は文化限界圏が非常に狭いため国を一つにまとめるのに、絶対的権力を持っている人物が、国を動かすことができるから。
つまり、その当時の一番の権力者を追っていくだけで流れをつかめるようになります。時の権力者をしっかりと覚えましょう!
例えば奈良時代はなかなか複雑な権力の移り変わりがありますね。
・奈良時代の中心人物
藤原不比等→長屋王→藤原四子→橘諸兄→藤原仲麻呂→道教→藤原百川
※天皇以外の流れ
こんなふうに中心人物をおさえると、その人物の時に何が起きたか?政策は?法律は?戦いは?など、出来事を肉付けをするのです。さらに、その出来事を根拠をもって理由をつけて覚えていくのです。
これが、日本史の勉強の第一歩です。
日本史 分野の関連性
日本史にも分野が存在します。その分野の関連性を持たせて覚えることは、非常に有効です。
まずは分野をまとめてみますと・・・
日本史の各分野の代表例
①土地制度
②貨幣経済
③外交
④文化
これが、日本史の分野の代表例です。時代背景などをしっかり理解し、関連付けて覚えることが重要です。
特に共通テストや私大の個別入試、国公立2次試験での日本史の問題には「テーマ史」というのが出題されます。
つまり、土地制度なら土地制度しか出ない、というテーマを絞った問題が出題されるということですね。
どんなテーマ(分野)が出題されてもいいようにするためには、時代背景と結び付けた関連性を持たせる覚え方をするとよいでしょう!
誤答を参考書へまとめる
日本史の勉強法として、おすすめしたいのが「誤答を参考書へまとめる」ことです。
よく質問を受けるのが「日本史ってノートにまとめた方が覚えられますか?」と言われますが、絶対にやってはいけません!そんなものを作ったら、5年はかかります。
参考書を使えば「すべてがまとまっている」ので、まとめるのは止めましょう!
では誤答を参考書へまとめる、とはどのような勉強なのでしょうか?
・誤答を参考書へまとめる
一冊、自分がこれだと思う参考書を用意し、学校のテストや模試を解いた後に「誤答した問題や周辺知識をその参考書に補足しまとめる」ということ。
つまり、覚えていなかった知識を定着するために、間違えた問題や知らなかった知識、理解が不十分だった事柄を、1冊の参考書に集結させるのです。自分専用のオリジナル参考書を作成する感じですね。
こうすることで「自分の自分による自分のための参考書」が完成するのです!
この勉強法は絶対おすすめ。共通テストでも限りなく満点をを目指せる勉強のやり方です。ぜひ試してみてください。
※効果的な参考書のやり方
>>【大学受験・共通テスト参考書】1ヶ月で効果が出るやり方・使い方!
【大学受験】共通テスト日本史で9割取れる参考書!

それではここからは、日本史のおすすめの参考書を紹介していきます。
先ほど「自分専用のオリジナル参考書」を作る、と書きましたが、それにふさわしい参考書を紹介していきます。
※自宅で集中力を発揮したい!
>>【自宅学習】集中力を最大化する5つの鉄則!自宅でも全集中するテクニック!
流れをつかむ編
まずは「流れをつかむ編」です。これは、とにかく細かいことは抜きにして流れ=人物をしっかりと把握したい人向けの参考書です。
それがコチラ!
これは「実況中継」というだけあって、非常に流れを把握しやすいように会話形式で説明している参考書です。個人的には「最強の参考書」だと感じてます。
とにかく読みやすくわかりやすい!資料も載っていて、解説が丁寧!
誤答をまとめる参考書としても、ページの余白スペースがあるため、まとめやすいです!めちゃくちゃおススメ!
どうせ揃えるなら「日本史Bの実況中継の4巻全て」を揃えてしまいましょう!
語句暗記編
続いて、とにかく語句を暗記したい人向けの参考書を紹介します。
流れも何も、語句が覚えられていないと、話しにならないですからね。そこで紹介したい参考書はコチラです!
山川出版の「山川一問一答日本史」ですね。教科書も山川を使っている高校も多いので、これは非常に語句を覚えるのには適しています。
問題数も大変多く、ほぼすべての重要語句に対応しています。
語句に困っているなら、この問題集、参考書を持っていると、確実に力をつけることができるでしょう!
共通テスト対策 日本史問題集
続いては「共通テスト日本史対策」です。
共通テスト日本史は、かなり特徴的な問題が出題されます。
「正誤問題」「年代整序」「内容一致」などに加え、厄介な問題なのが「史料問題」です。
共通テスト日本史では「史料」を読んで答える問題が出題されるため、古文知識も不可欠なんですね。
そこで、共通テスト日本史に向けてお勧めしたいのがコチラです!
こちらはシリーズ累計でかなりの部数を販売しているベストセラー問題集です!
共通テスト日本史の対策を抜かりないものにするのであれば、絶対に持っておきたい1冊です。
厄介な史料問題の対策もできて、共通テスト日本史の対策をするなら絶対にやっておきたい1冊です。
記述・論述対策編
さて最後に「日本史の記述・論述対策編」になります。
主に難関私大や国公立2次試験で日本史を使って受験する高校生に向けてのおすすめになります。
色々と参考書はありますが、その中での最強の1冊はコチラです!
これです。日本史の論述は「覚える」のではなく「理解する」という観点で解説をしている、河合塾シリーズの問題集です。
英語や国語でも河合出版の問題集はおススメしていますが、豊富な演習量と丁寧な解説が非常に良いです。
河合出版はちょっとレベルが高めに作成されているのも、高校生にとっては歯ごたえがあっていいのでは、と感じています。
ぜひ、大学受験に日本史を使うのであれば「考える日本史論述」を使ってみてください!
他にも参考書のおすすめを紹介している記事を書いています。ぜひ参考にしてください!
【大学受験】共通テスト日本史で9割取れる勉強法と参考書! まとめ

いかがでしたでしょうか?
日本史の勉強は「単なる暗記」ではなく、効率的に勉強できるやり方があるのです。それは「流れ=人物」「分野ごとに関連」「自分専用のオリジナル参考書の作成」といったものです。
歴史上に名が残る出来事の裏には必ず「理由」が存在します。なぜ、その人物はそういう行動をとったのか?なぜ、このような戦いが起こったのか?なぜ、このような考えが世の中の中心になったのか?
必ず根拠となる理由があるのですね。
ですから、中心人物で流れをつかみ語句の暗記をしたらあとは理解に徹して出来事を物語として覚えていくだけです。
歴史は勉強量に比例して伸びていくものです。頑張りましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!他にも色々な大学受験の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!