予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育コンサルとして『冒険者ブログ』『教育ラボチャンネル』を運営しています。
講師歴15年以上、小学生から大学受験まで幅広く指導!延べ10000人以上の親や生徒を指導した経験から、教育関連の有益な情報を発信中です!
今回は「最高の親子関係!親の愛情を受けた子供の特徴と愛の伝え方6選!」という内容を解説していきます。
子供との関係があまり良いとは思えず悩んでいます。子供に対して愛情を注ぎたいのに、どうしても感情が先に出てしまって困っています。
子育て中の人で、親子関係が非常に良好で、子供への関わり方に自信がある!という親は少ないと思います。
つい感情的に怒ってしまい、子供の寝顔を見て、涙を浮かべて後悔している親もいるかもしれませんね。
どんなに頭の良い賢い親でも、どんなに子育ての知識を持っている親でも、良好な親子関係を築くために、日々悪戦苦闘しながら子供と接しているのではないでしょうか?
今回の内容は・・・
・今、自分がやっている子育てに自信がない!
・優しいママでいたいのに、全然そうなれない!
・どうやって子供に愛情を伝えれば良いの?
こんな疑問や要望にお応えします。
この記事を最後まで読めば、最高の親子関係を築くために必要な子供への愛情の伝え方と、親の愛情を受けた子供の特徴について知ることができます。
今回参考にした著書は、医学博士・臨床心理士である松村亜里さんの「世界に通用する子どもの育て方」になります。
著者の子供のころの経験や、著者自身の子育ての経験、そして、科学的な根拠に基づいた著者による心理学の研究の成果から書かれた、渾身の一冊になっております。
ここで紹介する内容は、この著書の本の一部です。記事を読んで、少しでも興味がわいた方は、ぜひ一度、本書を手に取ってご覧ください!
ちなみにこの記事は、僕の運営するYoutube動画「教育ラボチャンネル」でも解説をしています。
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それではさっそく、最高の親子関係を築くための方法について、詳しくみていきましょう!
【最高の親子関係】親の安定した愛情を受けた子供の特徴とは?
それでは、最高の親子関係!親の安定した愛情を受けた子供の特徴について見ていきましょう!
子供には、自分のペースで自然と成長しようとする能力が備わっています。
その成長のペースは人それぞれですが、どんな子供であっても、自らを成長させようとする自己成長力を持って生まれてくるのです。
しかしその力は、安定した親の愛情を受けていなければ発揮することができません。そして、その愛情は、子供にとって無条件の愛情となっていなければなりません。
例えば、100点を取ったら愛されるけれど、50点だと愛されないというような、条件付きの愛情ではダメなんです。
安定した親の愛情、特に無条件の愛情を注ぐことを、本書では子供の安全基地となると呼んでいます。
子供が育つプロセスで最も重要なのは、親が安全基地となり、子供はそこで安心と安全を得られるということです。
安全基地ではエネルギーを蓄えることができるため、そこで癒された子供たちは、さらに自分の成長する場へ、挑戦していくことができるわけなんです。
子供の成長は、安心と安全が土台となって成り立つ!ということを本書では強く主張しています。親が安全基地となるために、子供には安定した無条件の愛情を注ぐことが大切なんですね。
ここで、安定した無条件の愛情を受けた子供は、どのような特徴があるのか、その素晴らしい特徴をまとめておきましょう。
【安定した愛情を受けた子供の特徴】
・挑戦したくなり、失敗しても回復が早い!
・不安が少なく、心の問題を発症しにくい!
・自分を大切な存在と思え、自尊心が育つ!
・人間の脳が育ち、自制心が育ちやすい!
・自分を信用することができ、自分で決断できる!
・免疫力が高く、人や社会との信頼が育つ!
・EQや社会的スキルが高い!
・挑戦する気持ちや気力が高く、学力が高い!
子供たちが安心して帰ってこれる場所、甘えられる場所があるだけで、これほどのメリットがあるんですね!
親の深い無条件の愛の力というのは、子供の成長にとって、非常に大切な成長するための土台となっているということが、これでお分かりいただけたかと思います!
【最高の親子関係とは】知っておきたい子供への愛の伝え方6選!
それでは続いて、最高の親子関係!知っておきたい子供への愛の伝え方6選について解説をしていきます。
さっそくですが、子供への愛の伝え方の結論をまとめていきます。
【子供に無条件の愛を伝える方法】
①傾聴と非言語コミュニケーション
②肯定的な言葉を使う
③クオリティタイムを持つ
④タッチ(スキンシップ)
⑤サービス(親がやってあげる)
⑥ギフト(お祝い)
こちらが、本書で紹介されていた無条件の愛を伝える方法になります。
これら6つのことがしっかりと家庭で実践することができれば、子供の自己成長は自然に促され、立派に成長していくことは間違いありません!
それでは、子供に無条件に愛を伝える6つの方法について、詳しく解説をしていきます!
子供に無条件の愛を伝える方法①傾聴と非言語コミュニケーション
子供に無条件の愛を伝える方法の1つ目は、傾聴と非言語コミュニケーションについてです。
まず親がして欲しいことは、子供の話す言葉に、一生懸命に耳を傾けることです。子供の方に体をしっかりと向けて、前のめりになるような意識で話を聞きます。
話を聞く時には笑顔を忘れず、さらに相槌をしっかりと打って、子供の話をさえぎらないように聞いて下さい。
特に、思春期の子供の話を聞く場合には、話の聞き方や親の反応で機嫌が変化しやすいので、注意が必要です。
子供の話を聞く時に、一番やってはいけないのが「ながら聞き」になります。○○しながら話を聞いてしまうと、親が適当に聞き流しているのを、子供に見透かされてしまいます。
親の都合が良い話しししか聞かないと、それは条件付きの愛情として子供が察知しますので、本当に気をつけて下さいね!
子供に無条件の愛を伝える方法②肯定的な言葉を使う
続いての、子供への愛を伝える方法として、肯定的な言葉を使うということです。
子供への愛や肯定的な気持ちを、素直に言葉で表してください。「大好きだよ、ありがとう」のような言葉を、感情をしっかりと込めて伝えるのです。
親が悪かった時にも、「ごめんね」と謝ることも大切です。
肯定的な言葉で話をされると、子供自身が自分を受け入れてもらえている感覚が強まり、共感してもらっている感覚を持つため、無条件の愛が伝わります。
逆に、言葉で愛情も感謝も伝えず、子供を責めたり弱みを指摘するような言葉を使ってしまうと、親から愛されていないと感じてしまいます。
ここで大切なのは、子供のうちは「直接的な表現で、肯定的な言葉を使う」ということです。
脳の構造上、子供は7歳までは目に見えることに注目しがちで、見えないものは理解することが難しく、12歳までは抽象的なことを考えることもできません。
ですから、目に見える努力のプロセスを褒めたり、あなたのことが大好きだよ、いつもありがとうと、子供の行動や頑張っている姿勢などを肯定的な言葉でしっかりと伝えることが大切なんですね。
子供に無条件の愛を伝える方法③クオリティタイムを持つ
そして、子供へ愛を伝える方法の3つ目は、クオリティタイムを持つということです。
クオリティタイムとは、一緒に過ごす良質な共同活動の時間のことです。親子のどちらも積極的にかかわる活動でなければなりません。
【クオリティタイムの例】
トランプやボードゲーム、お料理やハイキング、スポーツなどを親子そろって活動すること。
そのような活動は、できれば子供に考えさせて決めさせるようにした方が良いです。
子供が自分で選択できること、そして、自分が選択したことに対して親が一緒に行動してくれることで、親の無条件の愛が伝わります。
当たり前ですが、この時間を親がめんどくさそうに過ごしたり、心ここにあらずで、他のことを考えながらいると、子供にはすぐに伝わるので注意してくださいね。
子供に無条件の愛を伝える方法④タッチ(スキンシップ)
子供が安定する愛の伝え方の4つ目は、タッチ、つまりスキンシップをするということです。
スキンシップを求めるのは、人の基本的な欲求です。幼い時ほど大切ですので、意識してスキンシップをしてあげて下さい。
【スキンシップの例】
ハグやマッサージ、だっこやおんぶ、肩車、手遊びやこちょこちょ遊びなど
こんな風に、スキンシップには色々とあります。
子供が幼い頃は、親は意識しなくてもスキンシップを取りますが、小学生や中学生に成長した子供にこそ、意識してスキンシップをしてください。
嫌がったり、照れくさくするかもしれませんが、それはそれでかわいいではありませんか。
注意したいのは、スキンシップが全くない、もしくは、良いことをした時だけなでられるといったスキンシップでは、条件付きの愛が伝わってしまいます。
常に子供と接する時には、スキンシップをすることを意識して、無条件の愛を伝えてあげて下さい。
子供に無条件の愛を伝える方法⑤サービス(親がやってあげる)
子供へ愛を伝える方法の5つ目は、サービスです。つまり、親がやってあげるということですね。
生理的ニーズを満たす行動で、食事を作ったり、保育園の送り迎えだったり、家の掃除やお風呂に入れるということです。
小さい子供は何もできないので。親が何でもやってあげますが、最終的にはできるように教えていくことで愛を伝えます。
このように、親がサービスをして、生理的なニーズを満たしてあげなければ、子供はネグレストになってしまうでしょう。
【ネグレストとは?】
生理的ニーズに応えない親、もしくはその責任を果たさない人のこと。育児放棄といった虐待行為をする人のことを指す。
悪い子供だからおやつをあげない、悪いことをしたから家に入れないといったような感じの、条件付きの愛が伝わってしまいます。
報酬を与えることや罰を与える事を、生理的な欲求を満たす行為に用いてしまうと、本当にあとあとになって、子供が取り返しのつかない心の問題を抱えることになってしまうかもしれません。
子供の生理的な欲求は、親の子育ての最低限度の役割ですから、しっかりとサポートをしてあげて下さい。
子供へ愛を伝える方法⑥ギフト(お祝い)
子供へ愛を伝える方法の最後は、ギフトです。つまり、お祝いをするということですね。
誕生日やクリスマスというような、お祝いの儀式は非常に大切です。人が自分のために祝ってくれて、一緒に喜んでくれることは、その関係にある人たちの絆を強めてくれます。
プレゼントをもらった場合には、その値段や価値によらず、その行為そのものに対して子供は喜びを感じるのです。
ここで注意したいのは、テストで100点を取ったらギフトを贈るといったように、条件付きの愛を伝えることは避けましょう。
交換条件や、何かと引き換えにもらうギフトには、無条件の愛が伝わることはありません。
親がよくやってしまいがちなことですので、できるだけこの手法は避けて下さいね。
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【最高の親子関係】親の愛情を受けた子供の特徴と愛の伝え方6選!まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「最高の親子関係!親の愛情を受けた子供の特徴と愛の伝え方6選」についてまとめてきました。
子供には無条件の愛を注いであげることで、親が安全基地となり、外の世界へ挑戦するエネルギーを持つことができるということ解説してきました。
子育て中の親にとって、良好な親子関係を築くことは、誰もが望むことだと思いますので、ここで紹介した内容を実践してみることをおすすめします。
最後にもう一度、子供に無条件の愛を伝える方法についてまとめておきます。
【子供に無条件の愛を伝える方法】
①傾聴と非言語コミュニケーション
②肯定的な言葉を使う
③クオリティタイムを持つ
④タッチ(スキンシップ)
⑤サービス(親がやってあげる)
⑥ギフト(お祝い)
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
他にも色々な教育関連の記事を書いていますので、ぜひ、ブログ内を色々とご覧いただければと思います!