【頭が良い子の家の共通点】親の遺伝ではない重要な要素とは?

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【頭が良い子の家の共通点】親の遺伝ではない重要な要素とは?

予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育コンサルとして『冒険者ブログ』『教育ラボチャンネル』を運営しています。

冒険者
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講師歴15年以上、小学生から大学受験まで幅広く指導!延べ10000人以上の親や生徒を指導した経験から、教育関連の有益な情報を発信中です!

今回は「頭が良い子の家の共通点!親の遺伝ではない重要な要素とは?」という内容を解説していきます。

子育てママ
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頭が良い子供の家庭ってどんな特徴があるんですか?親があまり勉強ができなかったので、遺伝的には厳しいかもしれませんが…

最近、様々なYoutube動画やブログ記事に「親の学力が子供に遺伝する」とか、「親がバカだと子供もバカになる」といった情報が多いですね。

生物学的な話でも、学力は親から遺伝の影響が35%、親がつくる家庭環境が34%と言われ、なんと子供の学力は親で7割決まってしまうということなんですね。

つまり、本人の努力で変えられる学力はたったの3割程度。

それでは身も蓋もない話でおわってしまいますよね。

でも大丈夫!

親がしっかりと家庭環境を整え、頭が良い子に育つ家の共通点を実践することで、『本人の努力+環境の力』で子供の学力を伸ばすことができます!

そこで今回の内容は・・・

・頭が良い子が育つ家の共通点とは?
・親が頭が悪くても、子供の学力を伸ばせるの?
・学力が伸びるための学習環境を整えたい!

こんな疑問や要望にお応えします。

この記事を最後まで読めば、頭が良い子の家の共通点を知ることができ、遺伝によらない重要な要素を家庭ですぐに実践できるようになれます!

今回参考にした著書は、教育経済学者である中室牧子さんが書かれた著書「学力の経済学」です。

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この本は、膨大なデータや指標を集める学問である経済学を教育に利用するという、非常に面白い内容で、主にアメリカで行われた実験データを使って、科学的に立証されている子供の学力の伸ばし方が書かれています。

漫画版も出ているので、ぜひ興味がある人は読んでみてくださいね!

ちなみに、この記事はYoutubeでも解説をしています!アニメーション付きで、ブログ記事よりわかりやすく解説!しているので、ぜひご覧ください!

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それではさっそく、頭が良い子の家の共通点について、詳しく見ていきましょう!

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【頭が良い子の家の共通点】親の遺伝ではない重要な要素とは?

【頭が良い子の家の共通点】親の遺伝ではない重要な要素とは?

それでは「頭が良い子の家の共通点!親の遺伝ではない重要な要素とは?」という内容をまとめていきます。

さっそくですが、頭が良い子に育つ家の共通点をまとめました。

【頭が良い子の家の共通点】
①親が教育に対する正しい情報を得ている
②親が子供にお金と時間の投資をしている
③幼児期に効果的な教育を受けている

この3つが、頭が良い子に育つ家の共通点になります。

やっぱり親の努力が感じられる家庭の雰囲気がありますよね。遺伝である程度の学力が決まるのであれば、それに抗うためには、親がしっかりと環境を整えてあげることが大切ということですね。

それでは頭が良い子の家の共通点について、1つ1つ詳しく見ていきましょう!

頭が良い子の家の共通点①親が教育に対する正しい情報を得ている

頭が良い子の家の共通点の1つ目は「親が教育に対する正しい情報を得ている」ということです。

今回参考にした著書、学力の経済学には「因果関係」「相関関係」について、最初の章でかなりの分量で詳しく説明されています。

まず、正しい情報というのは経済学の中では次のように語られています。

【経済学の側面】
たった一人の成功者の事例よりも、その個人の体験に関して膨大な量のデータを集めて、ひたすらに観察をして見出した規則性を発見するという一面を持つ。それにより、正しい情報をしっかりと抽出できるようになる!

という感じです。

経済学が持つ、このような側面を持つ中で、信頼できる正しい情報かどうかというのは、因果関係にあるかどうかということに付きます。

ここで、因果関係と相関関係について少しだけ説明をしておくと…

【因果関係とは】
Aの原因でBが結果が起こる、という原因と結果の関係性のこと
【相関関係とは】
AとBが同時に起こっている、という平行型の関係性のこと

というふうに説明できます。

教育に関しての情報が、因果関係になっていなければ、その情報は正しくも何でもないから注意が必要なんです。

文部科学省が発表したデータで、次のような説明がありました。

『親の年収や学歴が低くても、子供の学力が高いことがあるのは、家庭で読書をしているということが挙げられる』

文部科学省より

と説明がありました。

ただ、これは因果関係でしょうか、それとも相関関係でしょうか。

因果関係だとすると…
「読書をする」⇒だから「学力が高くなる」
相関関係だとすると…
「もともとの学力が高い子供」が「読書をすることが多い」

ということになりますね。

つまり、読書が学力を高めるという原因と結果ではなく、学力が高い子供は読書をしているという、同時並行的に起こっている単なる事象に過ぎないということですね。

このように、教育に関して言えば、一億総評論家と言っていいほど、教育者や先生以外の多くの大人が語りたがる分野なので、世の中には間違った情報がたくさんある!ということなんです。

冒険者
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「自分が病気になったときに、長生きしている老人に話を聞きに行こうとはしないが、自分の子供の成績に悩む親が、子供を全員東大に入れた、たった一人の老人の話は聞きたがる」という状況ですね。

ゲームをすると頭が悪くなるテレビや動画ばかり見ていると脳に悪影響だ、ということは周知されていますが、本当の因果関係を調べた実験やデータからは、必ずしもそうではないということもわかっています。

頭が良い子供が育つ家庭には、親がしっかりと根拠を持った学習法や知識を得ている、ということが多いのは、こういう理由があるからですね!

頭が良い子の家の共通点②親が子供にお金と時間の投資をしている

頭が良い子の家の共通点の2つ目は「親が子供に時間の投資をしている」ということです。

教育経済学の点からいえば、最もローリスクでハイリターンな投資は、子供への教育投資です。

皆さんは、東大生の親の世帯平均年収がいくらなのか、ご存じでしょうか?

日本の平均給与所得の平均額:420万円程度
日本の世帯平均額:650万円程度と言われている
東大生の親の平均世帯年収:1000万円を超える!

ということです。

これを見ると、やっぱりそうだったんだ!というような気がしてしまいますよね。

年収が高い家庭ほど、子供への投資を惜しまないということは、どれだけ子育て教育費に投資することが投資先としてリスクが少ないのかを知っているのですね。

また、お金だけではなく時間もしっかりと投資をしています。親の子供への勉強に対するかかわり方は非常に重要なんです。

ただ単純に「勉強しなさい!」と言っている親は、全く持って効果はありません。それどころか、親自身のエネルギーの浪費とも言えます。

親の時間をしっかりと子供に割いてあげることは、学力を伸ばすためにはかなり効果的だという研究結果が出ています。

その研究の結果が示すには、同性の親の影響は非常に大きいということですが、特に男の子と父親の関係は非常に重要な効果があるということがわかっています。

子供の勉強に対して親の時間を割くとき、どのように接しているでしょうか?

正しい接し方としては、手間がかかるけれども「直接的に勉強を教えるよりも、勉強のやり方や効果的な覚え方などを教える」という方が成績が伸びることがわかっています。

実は、子供は勉強のやり方がわからずに成績が伸び悩むことの方が多いのです。

手っ取り早く、親が子供の勉強を見て教えることをしないように、気を付けて接してあげてほしいですね!

頭が良い子の家の共通点③幼児期に効果的な教育を受けている

頭が良い子の家の共通点の最後は「幼児期に効果的な教育を受けている」ということです。

みなさんは、子供の教育に時間やお金をかけるとしたら、いつが最も効果的かをご存じでしょうか?

経済学者が推計した、各教育段階における「人的資本」の収益率が最も高い年代は次の年代です。

【経済学的な学習効果の高い年代】
それは幼児期!しかも、小さければ小さいほど効果的。何なら胎児の時から!

ということなんですね。

頭が良い子というのは、必ずしも学力が高い、IQが高いというだけではありません。

非認知能力が高いということが、実は今後の社会を生き抜くためには必要な力と言われており、それを高めることができるのが、幼児期だ!ということなんです。

非認知能力は12歳ごろまでに成長していくため、大人になってから鍛えることはできません。

ここで非認知能力について簡単にまとめておくと、次のようになります。

非認知能力とは・・・
正解のない問題に対して自分なりに模索し、相手と協力しながら、忍耐強く探求し続けることのできる力のことで、数値化できない能力のこと。

こんな感じです。

主に「主体性、想像力、自制心、自己肯定感、共感力、対処力、やる抜く力、自信、社会性」などが挙げられます。

幼児期に施された教育、つまり非認知能力の高さは、その後の人生においてずっと継続して価値を提供し続けるため、確実にコストパフォーマンスが良いのです。

この非認知能力については、Youtubeでもブログ記事でも解説をしていますので、ぜひ詳しく知りたい方は、以下のリンクから少し覗いてみてください!

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【頭が良い子の家の共通点】子供の友人関係は学力に重要な要素!

【頭が良い子の家の共通点】子供の友人関係は学力に重要な要素!

それでは続いては「頭が良い子の家の共通点!子供の友人関係は学力に重要な要素!」ということを解説していきます。

親が子供に対して学力を伸ばすために努力をすることは、先ほど説明をした通りではありますが、実は、子供の友人関係も非常に学力には重要な要素になります。

ここでは、次の実験の内容をもとにして、どのような友人関係が学力向上に対して有効なのかを解説していきます。

【友人関係が学力に影響する実験】
①学力の高い子供が集まる環境
②学力が低い子供が集まる環境
③学力別に分けた子供が集まる環境

この3つの環境について、子供の学力にどのような影響があるのかを説明していきます。

学力の高い子供が集まる環境

まず1つ目の、学力が高い子供が集まる環境について解説をしていきます。

よく中学受験や高校受験などに入れたがる親がいますが、それは果たして子供の学力に良い影響を与えるのか?ということの結論になります。

【学力が高い子供が集まる環境】
そもそも優秀な子供の成績は急激に伸びるが、中間から下位層に対しては、むしろマイナスになるという逆効果になった。

という感じです。

つまり、学力が高い学校に進学をしたい場合は、その中でもちゃんと上位にいなければ、子供の学力向上には効果は出ないということが判明しております。

あまり無理をしてギリギリ合格をするような学校に入るより、少し余裕が持てるくらいの方が良いという結果が出ているということですね。

学力が低い子供が集まる環境

続いては、学力が低い子供が集まる環境について解説をしてきます。

言うまでもなく、学力の低い集団は、学力の高い子供を下へ下へと引っ張ってしまいます。

ある実験では「問題児が一人いるだけで、そのクラスに与える影響の度合いは非常に高い」という結論を導きだしており、問題児1人に対して、他の子供がその子と同じ問題児になる可能性が17%増加するそうです。

やはり、レベルの低い学校やクラス、問題児が多い学級は、非常に子供にとっては良くないということが、科学的な根拠を元に証明されています。

この場合の対処法としては、引っ越すことが挙げられます。

引っ越すことで学力層の高いところに入ることができれば、その子供の人生が大きく変わることは間違いないでしょう。

学力別に分けた子供が集まる環境

そして最後は、学力別に分けた子供が集まる環境について解説をしていきます。

学力別に分かれたというこのは、いわゆるレベルが同じ子供が集まった環境で勉強することです。

よく大手塾などでも「ハイレベルコース」「難関大学進学コース」といった感じで、クラス分けが行われている環境のことですね。

実は、これには非常に大きな効果が期待できるのです。

学力が同じレベルの子供を集めた場合と、ランダムに振り分けられた子供を集めた場合では、圧倒的に習熟度に差ができたという実験結果があるのです。

つまり、一般的な公立の学校よりも、クラス分けをしている私立の学校や塾に入れた方が、子供の学力アップには効果的だということです。

特に効果的なのが、学力が低い子供たちが集められたクラスにおいてです。

授業の理解度がしっかりと定着するまで教えることができたり、授業の進度を調整することができる点が、子供たちの学力を底上げできた要因となっているようですね。

ただし、年齢が低すぎると逆効果になるという結果も出ています。そのため、小学校ではあまりレベル別に分けたりしない方が良さそうですね。

以上のように、友人関係が学力に影響するということが、しっかりと科学的根拠に基づいて説明されているので、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ学力の経済学の本書を手に取って読んでみることをお勧めいたします!

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【頭が良い子の家の共通点】親の遺伝ではない重要な要素とは?まとめ

【頭が良い子の家の共通点】親の遺伝ではない重要な要素とは?まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「頭が良い子の家の共通点!親の遺伝ではない重要な要素とは?」についてまとめてきました。

頭が良い学力が高い子供に育つためには、親がしっかりと努力して子供に接することが重要ですし、子供が勉強する環境を整えてあげることも重要だということが、お分かりいただけたかと思います。

親の学力は遺伝で35%程度決まってしまうという事実は変えられませんので、残された7割弱の「環境と本人の努力」によって、しっかりと学力を高められるようにしてもらえればと思います。

それではもう一度「頭の良い子の家の共通点」についてまとめておきます。

【頭が良い子の家の共通点】
①親が教育に対する正しい情報を得ている
②親が子供にお金と時間の投資をしている
③幼児期に効果的な教育を受けている

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも色々な幼児教育や小学生から高校生までの勉強法、親の子供への接し方などの記事を書いていますので、ぜひ、ブログの中を徘徊してみて下さいね!

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