【ノルウェー幼児教育】世界が認める素晴らしい教育の理由と政策!

幼児教育
ノルウェー幼児教育が素晴らしい!その理由と政策とは!?

予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。

冒険者
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講師歴15年以上、小学生から大学受験まで幅広く指導!延べ10000人以上の親や生徒を指導した経験から、教育関連の有益な情報を発信中です!

2020年2月20日(木)に開催された「幼児教育・保育の国際比較」教育改革国際シンポジウムに参加してきました。

そこでは、世界のOECD加盟国の36か国を対象に行われた「保育従事者へのアンケート調査」から見えてきた幼児教育の現状の発表がありました。

今回は、非常に興味深かった内容の「ノルウェーの幼児教育」について解説していきたいと思います。

・なぜ北欧の幼児教育が世界でも注目されているか?
・家庭でできる北欧式幼児教育は何か?
・日本との比較で問題点は何か?

こんな疑問について書いていきます!ぜひ、最後までご覧ください。

※関連記事
>>【学力格差】学校環境だけが格差を生むわけではない教育の実情

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幼児教育 北欧ノルウェーの現状

ノルウェーの幼児教育の現状

まずはノルウェーにおける幼児教育の伝統的な考え方からみていきます。

今回のアンケート調査に参加した保育士は2068人、参加した園の数は305カ所だったそうです。

ノルウェーの幼児教育で最も重要だと考える項目は・・・

①幼児の教育+ケア
②遊びを通じた民主制、多様性、平等感
③社会情緒的な発達

この3点になります。

とくにノルウェー語でdanning(ダニング)と呼ばれる人格形成に力を注ぎ、日々の子どもたちの指導に保育士たちはあたっているようです。

※世界7大教育メソッドのまとめ!!
>>【幼児教育の比較】世界の7大教育メソッドのまとめ!

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幼児教育 ノルウェーの幼稚園の概要

ノルウェーの幼稚園の幼児教育

まず就園率から見ていきます。

・1歳~2歳:83.5%
・3歳~5歳:97.1%

就園率は世界の国々に比べ、非常に高い数値になっています。ちなみに日本は90%弱です。それだけ、幼稚園の数と保育士がそろっているということになります。

私立幼稚園と公立幼稚園は54%:46%ほぼ半々。

そして、幼稚園に通う通園費は85%以上を国がカバーしてくれているのです!保護者負担は15%程度。完全無償化とは言えませんが、今から50年以上も前から、幼児教育に公費が使われていたことがわかります。

日本もようやく2019年10月から無償化になりましたが、北欧の国からすれば時代遅れな気がしてなりません。

ノルウェーでは1クラスにおける保育士と幼児の比率も決められています。

4歳以下は1:6
5歳以上は1:14

※ただし、保育士の他にアシスタントも付いている。
つまりクラスに2人態勢で保育を行っている。

となり、非常に一人一人に対して手厚くサポートできるようになっているんですね!

ちなみに日本は1:24です。倍以上の人数を保育士は1人で見ていることになります。

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幼児教育 ノルウェーの保育士

ノルウェーの保育士

次に、幼児教育に携わるノルウェーの保育士たちについてみていきます。

幼児教育 ノルウェーの保育士 満足度

まず、ノルウェーの保育士たちが「満足していること」「ストレスに感じていること」についての調査結果をまとめます。

満足している項目
・仕事にやりがいを感じる(97%)
・子どもや保護者から評価されていると感じる(99%)
・離職率が少ない
・終身雇用である

ということです。満足度が高い仕事で、誇りに思っている保育士が多いということがわかります。
※ちなみに日本は真逆の結果になっています。詳細は「日本の幼児教育ってどうなの?」からご覧ください。

ストレスに感じる項目
・クラスの人数が多く感じる
・給与が少ないと感じる

ということです。いやいや、1クラスは少ないでしょ、って思いたくなりますが、ノルウェーの保育士たちはもっと一人一人に指導をしていきたいと考えているということですね。

ここで気になる項目があるので紹介しておきます。それは・・・

子どもの発達記録などの業務のストレスは感じていない

ということです。日本では学校教育においては、このストレスとの闘いみたいな感じですが、ノルウェーでは業務のストレスがあまり感じていないようです。

※幼児教育関連
>>【日本の幼児教育】世界と比較してわかった特徴・現状・問題点!

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幼児教育 ノルウェーの幼児教育の専門性

ノルウェーの幼児教育の専門性

では次にノルウェーの幼児教育の専門性についてみていきます。

幼児教育 ノルウェーの保育士 学歴

ノルウェーの保育士の50%程度は4年制大学を卒業しており、非専門性の保育士も30%以上いるということがわかっています。

簡単に言うと、「大卒50%と高卒30%」みたいな感じです。残り20%が短大や専門学校ですね。

ノルウェーは、先ほどの幼稚園の概要でも書きましたが、1クラスに保育士とアシスタントが1人ずつ配置されていますので、大卒が保育士、高卒がアシスタントというような感じになっているわけです。

ということは、専門性の高い幼児教育を身につけた保育士が必ず一人クラスに入るので、質の高い教育を受けられるということが言えますね。

日本はどうか。それは「大卒20%と短大専門80%」で若干高卒がいる、という感じです。

もうお分かりですね。残念ながら日本は、保育士のほとんどが専門性の高いとは言えないということです。

これはあくまで調査結果なので、日本の保育士の皆様、決して気を悪くしないでください。

幼児教育 ノルウェーの保育士 研修

また、もっと興味深いデータがあります。

それは「ノルウェーは保育士が過去12か月の間に専門性向上のための活動に参加したことがある」というアンケートに94%Yesと答えているのです。
※これについては日本も84%Yesと答えています。

さらにノルウェーの保育士は「特別な支援を要する子どもの保育」(発達障害など)を積極的に学び、極めて多様な子どもを受け入れる準備をしているということもうかがえます。

多文化社会の国でもあるので、そういった多様性を受け入れる体制はもともと備わっているのかもしれません。

・専門性向上のための研修に参加
・特別支援を要する教育を希望
・多様性を受け入れる姿勢

つまりノルウェーの保育士は、専門性の高い幼児教育を施す準備が常にできあがっているのですね!

※ママのイライラ解消!
>>【子供にイライラ】怒りに振り回されないママのアンガーマネジメント

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幼児教育 ノルウェーの保育士が大切にしていること

ノルウェーの幼児教育の保育士が大切にしていること

では、ノルウェーの保育士が大切にしていることは何でしょうか?

それは・・・

①社会性、協調性
②他社と協力し合える能力
③話し言葉
④好奇心に基づく探求心
⑤創造的思考力

の5つです。世界でも共通の項目もありましたが、ノルウェーの保育士はこの力を育てるべく幼児教育に励んでいます。

園のカリキュラムを守るよりも「自然と触れ合い、子どもが学びたい気持ちをサポートする」という姿勢が保育士に根付いているようです。

幼児教育 ノルウェー 遊びから学ぶ

北欧の幼児教育は「遊び」中心となっています。

北欧の幼稚園は、遊びの選択の自由、環境の変化での気づき、主体性を高める園作りが施されており、園児が中心となっているのです。

例えば、園庭にあるものは可動式になっており、園児が自由に動かせるようになっています。

また保育士は、ものに名前を付けて愛着を持たせたり、遊びにきっかけを与えたりしながら、子どもたちが「思考する姿」を大切にしているのです。

要するに・・・

遊びを通じて
試す→工夫する→作り出す

この思考力や想像力、そして判断力をサポートしてあげるのが保育士の役割だと考えています。

「できるか、できないか」よりも「どうすればできるようになるか」思考するプロセスを大切にしているんです。

そして、そういった姿を写真や記録にとどめ、園内に掲示して保護者や子どもたちと共有していくのです。

面談や保護者会などで見せたり、展覧会を開いて地域の人のコミュニティを深めたりしながら、子どもたちと一緒に記録を作り上げていきます。

この考え方はGoogleやDisneyも取り入れている「レッジョ・エミリア教育」からきているものと思われます。興味のある方はこちらの記事もご覧ください。

※Googleも採用する教育
>>【レッジョ・エミリア教育】家庭でできるGoogleが取り入れる教育

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【ノルウェー幼児教育】世界が認める素晴らしい教育の理由と政策! まとめ

ノルウェー

いかがでしたでしょうか。

ノルウェーの幼児教育がいかに発展してきたか、なぜ発達しているかの疑問が解消されたと思います。

もちろん、日本の方がノルウェーよりも進んでいる部分もあるかと思います。ただ、ノルウェーの幼児教育から学べることも多くあると感じます。

日本の園も創意工夫や努力によって、よりよい教育ができるように活動されている報告も、このシンポジウムでは多数ありました。

こういった視野を広げるためには日本国内の園同士の交流は絶対に必要だと感じました。欲を言えば、こういった海外の事例をもっと幼児教育の現場に落とし込んで、保育士が知る機会を作った方がいいのではないでしょうか?

日本の保育士の現状では「研修に参加したいが、代われる人がいない」「研修費が実費なので参加したくない」「時間や予定が合わない」といった声が聞かれるようです。

今後の課題は山積みですが、日本の未来の宝物が育っていく環境や状況が作られることを願います。

最後までご覧いただきましてありがとうございました!他にも有益な幼児教育関連の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください。

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