IT教育やプログラミング学習が、ずっと以前から行われていた国があるのです。
その国とは「エストニア」です!
エストニア、と聞いて何を思い浮かべますか?というか、エストニアっていう国がどこにあるか知っていますか?
あまり知名度がないかもしれませんね。
ただ、驚くべきことにエストニアは教育水準が高く、非常に優秀な人材があふれているんです!PISAという世界の学力ランキングで、急上昇中のトレンドをたどっているのがエストニアなんですね。
・そもそもエストニアってどんな国?
・どうしてエストニアがIT先進国になったの?
・エストニアの教育ってどんなことをしているの?
エストニアについて知られざる国の現状を解説します!
ぜひ、最後までご覧ください!
エストニアがIT教育の先進国になった訳
エストニアがなぜIT教育の先進国になったのでしょうか?
答えは・・・
旧ソビエト連邦からIT関連部門を任され、独立後にその重要性を理解した政府が国家を揚げて、IT教育を推進したから!
ということです。
国家がIT教育に力を注いで、国を再建しようと考えたからですね!
では、その詳細をみていきましょう!
IT教育先進国 エストニアってどんな国?
では、エストニアの国について紹介していきます。
地理の確認です。Googleマップで確認してください。
エストニアはヨーロッパの国の一つでEUに加盟しています。人口132万3824人(2019年調べ)で面積は九州より少し大きいくらいです。
公用語はエストニア語で「バルト三国」の一つ。隣はロシア、ラトビアでバルト海に面した国です。
1991年にソビエトが崩壊して独立。その後、経済が発展して国家が安定している国です。元力士の把瑠都が出身で、美男美女が多いことでも有名です。
また、観光も発展しており多くの旅行客がエストニアを訪れています。
北欧に近い位置にあるため、厳しい環境によってできた美しい風景、歴史的な建物、そして大自然と見どころも満載です。
そんな自然環境を生かして、国を挙げて観光業に力を注いでいます。EUの中でも観光による収益が高いのがエストニアの特徴でもあります。
もし、エストニアに観光に行ってみたい!どんな景色があるのか見てみたい!という方は、以下に北欧トラベルのリンクを貼っておきましたのでご覧ください!
エストニアの歴史とIT事業の発展
旧ソビエト時代には、ソビエトからIT関連を任されていていました。そこでエンジニアや技術を持った人がソビエトから多数やってきました。
独立した後もIT産業に政府が投資を集中させたことで、その技術が受け継がれただけではなく、独自のソフトを開発するように発達させていったのです。
後にも書きますが、それが元となり「スカイプ」という、素晴らしいソフトを開発することができたわけです。
また、エストニアはe-Governmentという国家の運営をしています。つまり・・・
エストニア政府「e-Government」とは?
・国家や政府、公共機関、個人の情報がすべて電子化されており、IT技術で国家を運営している。
どういうことかというと、選挙、警察、自治、銀行、金融などあらゆる産業がIT化されており、インターネット上での手続きや取引ができるということなんです。
国家主導で電子産業を支えているのは、これまでのエストニアの歴史で他の国々から侵略があったからだと言われています。
今はネット上での完璧な保護を受けているため、個人情報や機密情報が漏洩することはないので、物理的な侵略があっても、エストニアの国家としての国民の情報は安全に守られているということになっているんですね。
ですからエストニアは、情報セキュリティ技術が進んでおり、世界トップクラスまで跳ね上がっています。
>>エストニアがe-Government(電子国家)になった訳
またエストニアは、IT先進国と言っても観光にもしっかりと力を入れているところが、IT産業を支え、そして世界中から多くの留学生を確保している要因になっているんですね。
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エストニアのIT教育
エストニアは独立後から小学校でのプログラミング学習が必須となっていました。
小さい頃からインターネットの技術に触れ、プログラミングを学び、簡単なソフトを作って実際にそのソフトを運用するという、まさに現代における必要な力を養っていたわけです。
子供たちがITに触れていると「0から1を生み出す作業」をするので、自然に想像力をみにつけさせることができるのですね。
また、授業の中でパソコンを使って音楽の授業や算数の授業をする機会が多いのも特徴の一つです。世界中のネットのつながりを知ることで、視野を広く持つこともできるんです。
※日本では2020年からようやくエストニアの教育を取り入れることになった、ということで30年くらい遅れを取っている、ということにも気づかされます。
そのプログラミングの内容は初等教育を簡単にまとめると・・・
・小学校入学~10歳ごろ
パソコンに触れたり、インターネットの世界を勉強したりする。
・10歳~15歳
ソフトの知識を身につけ「ロボット工学」や「本格的なプログラミング」、「アプリの開発」ができるように教育を受ける。
・15歳以上
誰でもホームページを作成できるぐらいの知識を持つようになる。
そういう教育を受けた子供たちが社会に出て、最先端テクノロジーを開発するエンジニアになりAIなど、新しいツールを生み出していくんです。
国家の戦略が本当に功を奏する結果となったわけです。
さらにエストニアは世界中からエンジニアを獲得しようと留学制度も整えて、就労ビザがなくても企業で働けたり、留学生は卒業後も半年間はエストニアに滞在することができて、就職先を探すことができます。
そういう政策をすることで、世界の優秀な人材がエストニアで学び経済に貢献しているんです。
政府はこれからも最先端のテクノロジー教育を進めていく方針を掲げています。
世界にはIT産業が発展した国がたくさんあります。中国の深圳もその一つです。興味があれば、ぜひご覧ください。
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エストニアのIT教育 まとめ
いかがでしたでしょうか?
エストニアの教育制度から学べることはたくさんありますが、日本はそれでもエストニアよりも学力ランキングでは上をいっています。
だからと言ってあぐらをかくのではなく、世界で変わりつつある教育の方法を改善していくように考えなければなりません。
これから日本もプログラミング授業が小学校で始まっていきます。
ただ、教える側の教師の問題やどの程度のプログラミングを導入として教えるのか。問題は山積みですが、ようやく踏み出した第一歩を確実に歩むことには間違いなさそうです。
教育者であるからには、より良いものを教えていきたいと考えているはずなので、現場の先生方には頑張ってもらいたいです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
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