
予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。
今回の記事は国語力(読解力、文章力、表現力、記述力)がなくて困っているという人は必見です。
小学生や中学生、もしくは高校生の方、そういうお子様をお持ちの方で「国語力を伸ばしたい!」「国語の成績を上げたい!」と思っている方って多いのではないでしょうか。
国語力は全ての教科、そして大人になってから絶対的に必要になる力になります。
・国語力を伸ばしたい!上げたい!
・国語の苦手を克服したい!
・国語力って、そもそも伸ばせるの?
こんな疑問や問題を解決していきたいと思います!
国語力は、本を読んでいる人の方が強い!と言われていますが、最速で伸ばす方法があるのです。家庭でできるやり方を解説します。
それではさっそくいってみましょう!
※漢字の苦手も直ります!
>>【漢字ができない子の特徴】最速最短で伸ばす方法を教えます!
国語力とは?

まず国語力と聞いて、どんな力だと思いますか?
国語力とは・・・
「文章を読み解く=読解力」
「文章を記述する=記述力」
「何もないところから文章を創造する=文章力」
「自分の考えを文章にする=表現力」
これらが身につくことによって、学校の国語の点数につながり「絵日記」「作文」「読書感想文」などもスラスラかけるようになるわけです!
これまでの指導してきた生徒からは「国語って才能ですよね?」とか「本を読んでいる人が国語力があるんですよね?」とよく聞かれました。
でも、実際は才能がなくても本を読まなくても、こういう国語力は身につけることができます!
では、伸ばす方法をみていきましょう!
※学力が高い子の特徴
>>【学力が高い子供の特徴】親ができる家庭で伸ばす方法を解説!
国語力を劇的に伸ばす方法

さっそくですが、国語力を総合的に伸ばす方法の結論をお伝えします。
その方法とは・・・
文章の書き写し
これだけです。
「えっ!これだけ?」と思われたかと思います。そうなんです。写経のように、ひたすら文字を写すだけです。
この方法は、実際に僕が指導している生徒に教えている勉強法です。
僕の教え子に、どれだけ文章問題を解いても、読解の仕方を教えても国語の力が上がらなかった生徒が、この方法を取ったらグングン成績が伸びたんです。
それも小学生~高校生まで、ほぼ全学年に実施させて成績に反映させてきました。何なら、大人ですらこのやり方で国語力が上がります。
本を丸写しするメリット
・語彙力や漢字が身につく
・プロの文章の表現力が身につく
・文章の構成力が身につく
・内容の要約ができるようになる
・国語の点数が上がる
これが最強の国語力を伸ばす最高のメソッドです!
ちなみに僕も今こうして記事を書いていますが、ライティング力(文章作成力)は、とある有名ブロガーさんの記事をそのままタイピングして練習し、優秀なノウハウを体で覚えました。
また、数々の書籍を読みその文章を引用するときにそのまま書き写しすることがあるので、日本のすごい人たちの文章を写すことで、自分のスキルにつながっていくんです。
では、次に年齢別でこのやり方を深堀していきます。
※関連記事
>>【国語が苦手な子供の特徴】算数より厄介!理由と解決方法の解説!
【小学生】国語力を家庭で伸ばす方法

小学生にこの方法をやってもらうことですが、かなり抵抗を感じると思います。小学生ですから、必要を感じて自分からすすんでやることは、まずないと思います。
だから、小学生にこの方法を実施するときは親が気をつけてあげないといけません。
小学生の教材
それでは、小学生に書き写しをやっていくための教材を紹介します。
身近なものが抵抗を感じずに済むはずです!
小学生の書き写し題材
・教科書 ・子どもの好きな絵本 ・図鑑の内容 ・子ども新聞
これで十分です。小学生はあまり評論的な文章や、新聞に書いてある記事を写させるのは荷が重いですね。
ですので、わかりやすい親しみのあるもの、興味があるものでいいです。
小学生の書く文字の量
続いては、書き写す文字の量の目安をまとめます。
書く文字の量
・小1は30文字程度
・小2は50文字程度
・小3~小4は100文字程度
・小5~小6は200文字程度
このくらいでいいです。あまり長いと書く気がなくなりますし、短いと効果がありません。
目安として覚えておいてください。
小学生の文章を書く頻度
続いて、文章を写す頻度についてまとめます。
頻度
1週間に2回以上
本当は毎日やりたいですが、1週間に2回はやりたいです。理由は「国語力は間をあけると感覚が鈍っていく」からです。
ランニングと一緒で毎日やる人と週1回しかやらない人では、その効果の現れ方は違いますよね。
ですので、1週間にやる曜日を決めていくのはいいかもしれません。
小学生へのやらせ方の工夫
では、抵抗を感じないようにするための工夫について書いていきます。
やらせ方の工夫
・塾に依頼 ・ご褒美 ・シール集め
小学生はこの面倒なことを素直にやってくれることは、考えにくいですね。だから親が気をつけなければならないのです。
では、その工夫する例をいくつか挙げます。
・塾の先生に指導してもらう
塾に通っている場合は、集団授業ではなくプリントや個別指導でやっているのであれば、先生にお願いしてみましょう。
ちなみに、僕が小学生指導していた時には、こちらから提案をして「やらせてください」と保護者の方にお願いをしていました。
・できらたらシールを貼る
やったらシールを貼ってためていく、というシンプルな満足感を与える。
・できたらご褒美
本来はあまりオススメはできませんが、ポイント制にしてお小遣いを増やす、おやつをあげる、好きなところへ連れていくなど、報酬制にするのもありかと思います。
こんな感じで工夫してみて下さい。
※勉強ができる子の特徴
>>【勉強ができる子】子供の頭の良さは、親の習慣と家庭環境で決まる!
【中学生】国語力 伸ばす方法

それでは、中学生にはどのようにやっていけばよいかを解説します。
中学生の教材
まずは教材から紹介します。
中学生の教材
・教科書 ・新聞のコラム ・ネットの興味がある記事
教材としてはこんな感じでしょうか。ただ、中学生ともなれば自分で教材を探してもいいかもしれません。
あまりにも会話が多いものは避けて、構成がしっかりしていればいいと思います。
やはり一番のオススメは「新聞のコラム」ですね。最近は新聞をとっていない人も多いでしょうから、ネットのニュースの記事でもニュースアプリの記事でもいいと思います。
時事に強くなり、仕組みも理解します。
中学生の書く文字の量
続いては中学生の文を書く文字の量についてです。
書く文字の量
原稿用紙1枚程度(400字)
中学生なら300~400文字程度は書きたいです。さらに、その記事を100字程度で要約することもオススメします。
そうすれば、筆者が言いたいことが的確にとらえられ、端的にまとめる力がつきます。
高校入試の国語には「作文問題」があり、そこの書き方は文句の言いようがない文章が作れるようになるでしょう。
中学生の書き写す頻度
そして、文章の書き写しの頻度です。
頻度
1週間で2回以上
中学生は部活が始まり、その他塾や習い事も多いでしょうから、なかなか時間が確保できませんね。
ですが、小学生と同じように1週間で2回はやりたいところ。小学生から継続的にやっていれば習慣化されてくるので、そうなってしまえば楽です。
習慣化するのが難しいですが、確実に国語力を上げるために持続させたいです。
中学生へのやらせ方の工夫
最後に中学生へのやらせ方の工夫です。
やらせ方の工夫
・塾に依頼 ・できたらシール ・ご褒美
小学生同様に、継続させるには工夫が必要です。また、いくつか例を挙げますが、ほぼ小学生と同じですね。
・塾に依頼する
個別指導や家庭教師であればできると思いますが、集団授業では難しいかもしれません。
中学生の塾は、集団授業が多くありますので、一度相談してみるのもありですね。
※ちなみに僕は集団授業でしたが、提出してくれた生徒の書き写しと要約は目を通してコメントをつけて返していました。
・できらたシール
男の子あたりは効果がなさそうですね。
・ご褒美
年頃なので現金を要求してきそうですね。多少はありかと思います。このあたりを家庭では子供と相談して決めてみてほしいです。
※関連記事
>>【子供の学力に差が出る理由】決定的な差がつく2つの能力とは?
【高校生】国語力 伸ばす方法

では、高校生についてはどうでしょうか。
高校生ともなると部活や課題で、この文章の丸写しをできる時間が全くないという生徒が多いです。ただ、文系に進む、国公立に行きたい、という生徒は国語力がないとなかなか厳しい戦いを強いられることになりますよ!
とりあえず簡単に書いていきます。
①高校生の教材
・新聞コラム
この一択でよいでしょう。時事に強くなれるし、何よりもコラムは構成が素晴らしくうまい文章になっています。
大学入試で論述が出題されるときには「構成力」も問われますので、教材は新聞コラムでやりましょう!
②書く分量
原稿用紙1枚分
500文字くらいの量でもいいかもしれません。しかし、そこに多大な時間がかかるので、文字数はあまり気にしなくていいです。
③頻度
1週間に1回程度
1週間に1回はやりたいです。本当はもっとやりたいです。
④やり方の工夫
・記事を写す ・要約する ・自分の意見を書く
ここでは「やらせ方」ではなく「やり方」にします。大学入試はやらされているようでは、絶対に太刀打ちできません。
できれば、要約したものと意見をまとめたものは、チェックしてもらいましょう。それを繰り返すと、構成力も表現力も高まります。
本当は文章の書き写しは、小中学生同様にオススメしたいのですが、やはりなかなかそうはいかないのが現実です。
要するに、高校生は「点数につながらないと意味がない」わけなのです。これまでに「共通テスト現代文の得点の取り方」の記事を書いてきました。国語が苦手な高校生は、手っ取り早く上の記事で点数の取り方を学んじゃってください!
※共通テスト国語
>>【共通テスト現代文】安定しないのは理由とは?プロが教える対策!
国語力を伸ばす 他の方法

では、国語力(読解力、記述力、文章力、表現力)を伸ばす方法として、文章の書き写しの他にどのような方法があるのでしょうか。
いくつか紹介をしたいと思います。
読解力を鍛える 音読
音読は読解力を上げるのには必要な要素です。
音読は「目で見て」「口で発音して」「耳で聞く」という5感をフルに使います。また音読の効果として「正確に読む」という精読力も身につきます。
流し読みをしていくと、どうしても内容を正確にとらえられなかったりしますが、音読はそうはいきませんね。
ですから、小学生も中学生も高校生も、全学年音読は精読力をつけるためには必要な勉強方法なんです!
読解力=精読力(正確に文章を理解する)
覚えておいてください。
記述力を鍛える 問題演習
問題に記述で答える記述力は、問題を通してしか身につきません。
「言葉では説明できるけど書けない!」という人は、残念ながら点数にならないんですね。相手に答えを文字で伝えるのが記述です。
ですから、本文中の言葉をうまく使いながら答える能力は演習を積むことで身につけるのです!
小学生のおススメ問題集
小学生の国語力アップには、絶対おススメの一冊です。ふくしま式の国語力アップは定評があり、ベーシック版、読解問題、書く力など、いろいろな種類があります!
ぜひ、一度調べてみてください。
中学生のおススメ問題集
文章読解の解き方を丁寧に教えてくれる一冊です。高校入試のための問題演習にはぴったりです!
文章力や表現力を鍛える 漢字や語彙
文章力、表現力には漢字と語彙が必要です。
漢字を知らないと文章が幼稚な感じになるし、語彙が足りないと表現が単調になります。ですので、この漢字と語彙をしっかりと覚えていく必要があります。
そこで、漢字や語彙のオススメの勉強法を紹介します。それは圧倒的に「漢字検定」です!
漢字検定は、読み書きだけではなく熟語、部首、誤字訂正、同音異義、対義語、類義語など幅広く知識が広がります。
ですので、漢字の知識、言葉の知識、語彙力など総合的な国語の力を伸ばすうえで土台ともなるものが全て身につきます。
ぜひとも漢字検定の問題集で勉強してみましょう!受検しなくても、問題を解くだけでOKです。
国語力を劇的に伸ばす!小中学生が家庭でやれる簡単な方法! まとめ

いかがでしたでしょうか?
国語の力を伸ばすのに、これだけの要素があれば、もう怖いものはないはず!あとは、実践してみて継続することですね。継続は習慣化するまでやり続けることが大切です。
国語の力は一日にしてならず!
これからの勉強に一味加えるものとして参考にしてくれたらうれしいです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。他にも色々な教育関連の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!