予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育気ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。
今回はロルフ・ドベリ氏の名著「Think right」から、人生の誤った先入観を捨て、よりよい選択をするため思考法について書いていきます。
この著者はThink clearly、Think Smart、そしてこのThink rightと「人生を変える思考法」について執筆しており、世界的ベストセラーになっています。
・ビジネスで役立つ心理学を知りたい!
・正しい選択をするためにはどうすればいい?
・情報社会の中で自分の選択能力を高めたい!
今回はThink rightを読んで、その中でも自分が特によりよい選択をするのに必要だと思った思考法をまとめていきます。
3冊ともリンクを貼っておきますので、興味がある人は覗いてみてください。
では、さっそくいってみましょう!
※ホリエモンの名著
>>【雇用大崩壊】堀江貴文氏が語る「AI時代の生き方」とは!?
【必読のビジネス書】「Think right」 選択肢の多さは不幸になる
Think rightの著者ロルフ・ドベリ氏によると、選択肢が多すぎると不幸になると訴えています。
現代の世の中には、溢れんばかりのモノや考えがあり、人は常に選択をして生きているんです。選択が多いのは発展のバロメーターとなります。そして、選択肢が多いことは幸せにもしてくれるのです。
しかし、選択肢の量が限界に達すると逆に生活の質が落ちてくる、といわれます。
選択肢が多いと不幸になる3つの理由
①考えることを辞めてしまうから
②誤った決断をしてしまうから
③不満を感じてしまうから
これらの理由について、詳しく見ていきましょう!
選択肢が多すぎると思考停止になる
ビジネスシーンでよくある事として「選択肢をどれだけ顧客に与えるか」ということを意識することは多いですね。
実は、選択肢はあればあるほど良いものとは限らず、多すぎることで相手の思考を停止することもあります。
あるスーパーで行った実験によると、20を超えるジャムを試食してもらい販売を行ったそうです。そして、その翌日に6種類のジャムに減らして試食して販売をしました。
すると、どうでしょう。何と売上が前日の10倍になったというのです!
ここで何が言えるか?頭のいい人はお気づきでしょう。
そうなんです。選択肢が多すぎるあまりに考えることを放棄して、購買意欲をそいでしまった!という結果に注目できるのです。
これはジャムの法則と言って、選択肢が多いと「決定回避」が起こって選択しなくなる、ということを示しています。
・モノを売る場合は・・・
選択肢を絞って顧客へ提供する!
これが賢いビジネスマンの戦略です。
選択肢が多すぎると誤った決断をする
現代社会の世の中では、インターネット上にたくさんの商品が売られています。
値段、効果、効率、大きさ、材質、素材、など、ちょっとした違いで同じような商品が売られています。
それを1つ1つ吟味して比較すると顧客は疲れてしまいます。そこで、疲れ果てた顧客は誤った選択をする可能性が高いくなるといいます。
とりあえず安いもの、レビュー評価が高いもの、ラッキーカラーのもの、という具合に、商品を購入してしまうのです!
この「とりあえず!」というのは、非常にビジネス心理学では重宝されている手法で、あえて色々と選択肢を与えて顧客の決断力を鈍らせ、自分たちの思う商品を売っていく!
あえて選択肢をたくさん与えて、分からないから「とりあえず!」を促していく!
こういった手法が実際に存在しています。
誰にでも経験があるかもしれないのですが、実際に商品が届いて全然思ったのと違った、ということはありますよね。
選択肢が多すぎると不満に感じてしまう
しかしながら、選択肢を多く与えてしまうと不満を感じることが多いです。
選択肢が多いと不満を感じるのはどうしてなのでしょうか?
それは、自分が選んだものに自信が持てないからなんですね。商品を買わされた、レビューの評価に騙されたなど、何かしらの不満が出てきてしまうのです。
つまり、売り手は「自分の思う様に売れる」が、買い手は「自分が思う商品ではなかった」となるケースが増える、ということです。
ここでは買い手の立場で考えていきたいのですが、では、どうやって対処すればいいのでしょうか?
それは・・・
選択肢が多い時の対処法
①選択肢を吟味する前に、ポイントをを書き出す
②完璧を選べるはずがないと思う
③まずまずだったら満足する
不満が残らないようにするためには、このような方法を取ることをおすすめします。ビジネス心理を利用された場合の気持ちの持ちようで解決する、ということですね。
※お金のビジネス書
>>【バビロンの大富豪から学ぶ】確実にお金を増やす方法!
【必読のビジネス書】「Think right」 もったいないが命取り
さて、次にThink rightで書かれていた正しい選択の仕方「もったいないが命取り」について書いていきます。
何でもそうですが、「もったいない」と思って行動した結果に幸福はないと思ってくれても過言ではないです。
これから、色々な例を持ってそれを説明していきます。
サンクコストの罠
まずは、サンクコストの罠について解説します。
皆さんはこうした経験、もしくは似たような経験はありませんか?
待ちに待った休日に映画館に入り、すごく楽しみにしていた映画が全く面白くありませんでした。
そんな時に「せっかくお金を払ったのだから最後まで観よう」という心理が働いて、最後まで映画を観てしまった。
実はコレ、サンクコストの罠にハマっているのです。では、サンクコストとは一体何でしょうか?
・サンクコスト「sunk cost」とは?
→もはや回収できない費用・時間のこと!
これがサンクコストの意味です。つまり、すでに払ってしまった映画の代金や、観てしまった時間のことを指します。
これが「もったいない」という心理を働かせているのですね!
もう一つ違う例を紹介します。
男性が、浮気を繰り返す女性との関係を断ちきれないでいます。
その理由は「これまで彼女と付き合ってきた時間とお金とエネルギーを費やしてきた。
だから、簡単には別れられない、というのです。
これも、サンクコストの罠にハマった典型的な例なのです。
超音速旅客機「コンコルド」の話し
かなり有名な話しなので知っている方も多いかもしれません。超音速旅客機「コンコルド号」のサンクコスト(もったいない)の話しです。
かつて、イギリスとフランスの共同開発で行われた超音速旅客機コンコルド号がありました。
実はイギリスもフランスも、開発の早い段階から「このプロジェクトは採算が取れない」ということに気づいていたらしいのです。それなのに、巨額な資金が投入され続けたのです。
どうにもこうにも引き下がれない状況まで開発は続けられたが、結局はその開発は失敗に終わりました。
巨額に膨れ上がった開発費は、採算が取れないと気付いた段階で辞めていれば多少の損害で済んだものの、次々と資金を投入していく!という、もったいない心理が働いてサンクコストが増幅していったのです。
泥沼化した戦争もサンクコストの罠によって長期化します。これまで犠牲になった命、資金などを考え、止めるという方が間違っていると考えてしまうのです。
・サンクコストの罠から抜け出す
「もったいない」という心理は捨てて、合理的に理性的に判断をしていく!
言うは易く行うは難し、と言いますが、罠から抜け出すためにはこれしかありません!
※ビジネス心理学
>>【ビジネス心理学】悪用厳禁!効果的に思い通り人を動かすテクニック!
【必読のビジネス書】「Think right」 アンカリング効果
ビジネス心理に「アンカリング効果」というのがあるのは知っていますか?かなり有名な心理学なので、知っている人は多いはずです。
営業ビジネスマンであれば「アンカリング効果」を使って契約を勝ち取っている人も多いはずです!
では、アンカリング効果とは一体何でしょうか?それは・・・
・アンカリング効果とは
「最初に提示された数字や条件が基準となって、その後の判断が無意識に左右されてしまう」という心理効果のこと。
これがアンカリング効果です。これをThink rightではしっかりと解説してくれています。
人は簡単に「アンカーされる」
人間は単純なもので、簡単にアンカリング効果にはまってしまいます。
以下に非常におもしろい実験を載せます。
ある大学で学生向けに入札形式でワインを販売したそうです。
その際に、学生には社会保険番号の下ニ桁の番号を書かせてから、ワインの入札を行いました。
そうして、購入した学生のデータ分析をしてみると、驚くべきことが分かったのです。
社会保険番号の下ニ桁の数字が大きい学生ほど入札額が高かったのです!
こんな結果が得られたそうです。
つまり、そのものとは一切関係がない数字でも、いとも簡単にアンカリングされてしまうということを証明した実験だったということですね。
推測するときはアンカリング
アンカリング効果はかなり営業活動のために利用できる心理学と言えるでしょう。
なぜなら、人は何かを推測するときには、だいたいアンカリングを行っているというのです。
例えば、何かわからないことを考えるときには、基準となる数値を考えてしまうものです。
例えば、これまで市場には出回っていない値段のない商品を交渉するときが、それにあたります。
自分が売りたいと思っている金額を提示するときには「類似商品」や「過去の販売価格」という文句のあとに、本当に欲しい金額を伝えることです。
そうすれば、その金額が相手のアンカーと基準となって交渉がうまくいくでしょう。
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【必読のビジネス書】「Think right」 ハロー効果の罠
最後にThink rightで書かれていたハロー効果の罠について解説をしていきます。
アンカリング効果と同様に、ハロー効果も十分にビジネスに役立つ心理学と言えます。
では、ハロー効果とは一体何でしょうか?それは・・・
・ハロー効果とは
1つの視点に捕われて、そこから全体を推測する心理効果のこと
これが、ハロー効果です。
ハローというのはキリストや聖人の後ろで輝く光輪や後光の意味です。
この心理を利用したのが、広告です。有名人を起用するのはそういった効果を狙っているからなんですね。
「外見の良さ」が与えるハロー効果
最もわかりやすいハロー効果は「外見の良さ」です。
美人な人はそれだけで「賢い、おしとやか、清潔、誠実」と思われてしまうのです。
そしてハロー効果は、なんと子供達の成績にも影響してしまうそうです。学校の教師がつけた成績は、外見が良い子ほど高い評価を得やすいということが言われているのです。
これは、理不尽に感じる人もいるかもしれないが、「無意識」のうちに評価しているため、本人は悪気も何もないのです。これは結構たちが悪いですね。
ハロー効果は「見た目は大事!」ということ
これが、ハロー効果の最大の罠です。
ハロー効果によって真の特性を見抜けなくなる
ハロー効果は、外見や相手の1つの特権によって、その人の全体像を容易に想像してしまう効果と説明してきました。
そういった場合にありがちな罠が「相手の特性を見抜けなくなる」ことです。
外見だけではありません。
相手の「地位」も実はハロー効果を大きく与える要因になっています。
大企業の課長、学校内での学年主任、スポーツ界での殿堂、など地位がハロー効果を生み出し影響を与えることは少なくありません。
この罠にはまると、自分が思ったよりも相手の「権威」に従ってしまうのです!
・ハロー効果の罠
「相手の真の特性を見抜く力を鈍らせてしまうこと」
正しい判断をできるように、罠には注意をしましょう!
※行動や思考を改める!
>>【お金持ちは絶対しない!】貧乏な人に当てはまる特徴とは!?
【必読のビジネス書】「名著Think right」 まとめ
いかがでしたでしょうか?
ビジネス心理学でかなりの影響を与えるような内容が書かれているThink rightの一部紹介をしながら、自分が予備校で行ってきたビジネススキルを合わせて紹介してきました。
Thinkシリーズは「Think clealy」「Think Smart」と3部にわたってベストセラーとなっているので、ビジネスマンにはぜひともお勧めしたい本です。
まずはThink rightから読んで頂き、Think clealy、Think Smart、と読み進めることで、人間の考え方、そしてその考え方が生き方になることが良く分かると思います。
まだThink rightを読んでいない方は、ぜひこの機会に読んでみてください!
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!他にも色々な学びの記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください。